VITAMIN

曖昧さ回避 この項目では、電気グルーヴの音楽アルバムについて説明しています。栄養素の一つについては「ビタミン」を、クラフトワークの楽曲については「ツール・ド・フランス (アルバム)」をご覧ください。
VITAMIN
電気グルーヴスタジオ・アルバム
リリース
録音 1993年
ジャンル
時間
レーベル Ki/oon Sony Records
プロデュース 電気グルーヴ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(オリコンチャート
  • 電気グルーヴ アルバム 年表
    FLASH PAPA MENTHOL
    1993年
    VITAMIN
    (1993年)
    DRILL KING ANTHOLOGY
    1994年
    『VITAMIN』収録のシングル
    1. N.O.
      リリース: 1994年2月2日
    テンプレートを表示

    VITAMIN』(ビタミン)は、日本のテクノユニットである電気グルーヴの4枚目アルバム。

    1993年12月1日Ki/oon Sony Recordsよりリリースされた。

    前作までに比べると、インストゥルメンタル曲が多く収録されている。純粋なテクノ・ミュージックを主体としている。

    帯のキャッチコピーは「昨日までの自分を笑え テクノでパンクでアシッドで、なおかつ肉体派、電気グルーヴ オリジナル4thアルバム。」(これはメンバー自ら考案したものではない)。

    制作

    この頃、グループの中心人物である石野卓球が、ロンドンに渡り経験したアシッド・リヴァイヴァルの影響が表れたアルバムである。全編にTB-303がフィーチャーされている。

    1曲目から5曲目、10曲目はヴォーカルがあり6曲目から9曲目はインストゥルメンタルとなっている[注釈 1]。アルバムのほぼ半分がインストゥルメンタルという点で、ポップス性に欠けセールス的に難があるのではないかとレコード会社からクレームがつき、メンバーはこれに強固に抵抗したが、最終的にインディーズ時代からライヴなどで人気のあったヴォーカル曲『N.O.』をボーナス・トラック的に収録するという条件でリリースにこぎ着いた。

    収録曲

    #タイトル作詞作曲時間
    1.Happy Birthday石野卓球石野卓球
    2.Disco Union石野卓球石野卓球
    3.ハイキング(Hiking)ピエール瀧良徳砂原
    4.ニセモノ フーリガン(Fake Hooligan)ピエール瀧石野卓球
    5.富士山(Fuji-san)ピエール瀧ピエール瀧
    6.Stingray 良徳砂原
    7.Popcorn(編曲:石野卓球) ガーション・キングスレイ
    8.新幹線(Shinkansen) 石野卓球
    9.Snow and Dove 石野卓球
    10.N.O.石野卓球石野卓球
    合計時間:

    曲解説

    1. Happy Birthday
      テレビ番組『なるほど!ザ・ワールド』(フジテレビ系列)のエンディング・テーマとして使用された。スチャダラパーの『Trio the Caps』のフレーズがサンプリングされている。
    2. Disco Union
      黒人女性ボーカリスト・Jackieを起用するなど、ディスコ・ソウルを意識した曲。タイトルの元ネタは中古レコードショップのディスクユニオン。テレビ番組『Qさま!!』(テレビ朝日系列)のコーナー「プレッシャーSTUDY」のBGMとしても使用されている。
    3. ハイキング - Hiking
      「明るいテーマだがどことなく不安感・無気味さを感じさせる曲」という砂原の意図が込められた曲。
    4. ニセモノ フーリガン - Fake Hooligan
    5. 富士山 - Fuji-san
      本曲はライヴでも頻繁に演奏されている。ライヴでは石野が富士山の形の帽子をかぶり(砂原在籍時は砂原も)、瀧が富士山の着ぐるみを着る。
    6. Stingray
      この曲はその後、砂原のソロ・アルバム『CROSSOVER』(1995年)において「Stinger Stingray」として続編がつくられている。
    7. Popcorn
      電子楽器をポップミュージックの世界に取り入れた始祖的存在である、ガーション・キングスレイの楽曲をアシッドにアレンジしたカバー曲。プログラミングは砂原が担当。インスト曲である為「タモリの音楽は世界だ」で披露した際、ピエール瀧はコックスタイルでタイトルに因みポップコーンを作っており、途中出来上がったポップコーンが飛び散っていた。
    8. 新幹線 - Shinkansen
      歌手である五島良子の声をフィーチャーした、10分におよぶ作品である。クラフトワークの『ヨーロッパ特急』を意識したタイトルだが、石野は「(東海道新幹線の)三島辺りの車窓から見た風景のイメージ」とも語っている。
    9. Snow and Dove
      チルアウトアンビエントの楽曲。
    10. N.O.
      1994年に3枚目のシングルとしてシングルカットされた[1]。元々はインディーズ・アルバム『662 BPM BY DG』に『無能の人』という曲名で収録されていた。本アルバムとの方向性が異なるためメンバーはこの曲の収録をためらっていた。意に沿わない収録のため、正式タイトルの「無能の人 (LESS THAN ZERO)」を使用せず、仮タイトルであった「N.O.」を使用した[注釈 2]。シングルはアルバムとは違い冒頭が数秒省略されている。

    参加ミュージシャン

    • Jacky - コーラス(1,2曲目)
    • 會田茂一 - ギター(5,10曲目)
    • Mutsuo Ono - コーラス(5曲目)
    • 中山道彦 - コーラス(5曲目)
    • Yoshinobu Tanizawa - コーラス(5曲目)
    • Antonio Riichiro - コーラス(5曲目)
    • Masahito Ishikawa - コーラス(5曲目)
    • Tadashi Doi - コーラス(5曲目)
    • Eiichi Yoshimura - コーラス(5曲目)
    • Yoshimi Shimizu - コーラス(5曲目)
    • 五島良子 - コーラス(8曲目)

    脚注

    [脚注の使い方]

    注釈

    1. ^ 8曲目の「新幹線」には五島良子のコーラスが入っている。
    2. ^ 石野が青春時代に影響を受けたバンドニュー・オーダーの頭文字から取っている。

    出典

    1. ^ “電気グルーヴ / N.O.”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2022年5月27日閲覧。
    旧メンバー
    シングル
    オリジナル

    1.MUD EBIS/COSMIC SURFIN' - 2.SNAKEFINGER - 3.N.O. - 4.ポポ - 5.カメライフ - 6.虹 - 7.誰だ! (Radio Edit) - 8.Shangri-La - 9.ポケット カウボーイ - 10.FLASHBACK DISCO - 11.Nothing's Gonna Change - 12.少年ヤング - 13.モノノケダンス - 14.The Words - 15.Upside Down - 16.SHAMEFUL - 17.Missing Beatz - 18.Fallin' Down - 19.MAN HUMAN

    その他
    アルバム
    オリジナル

    indies.662 BPM BY DG - 1.FLASH PAPA - 2.UFO - 3.KARATEKA - 4.VITAMIN - 5.DRAGON - 6.ORANGE - 7.A - 8.VOXXX - 9.J-POP - 10.YELLOW - 11.20 - 12.人間と動物 - 13.TROPICAL LOVE - 14.30

    ミニ

    1.25

    ベスト
    その他
    ゲーム
    関連人物
    関連項目
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