ヤマハ・MT-07

MT-07(2014年6月3日)
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー 日本の旗ヤマハ発動機
車体型式 EBL-RM07J
エンジン M403E型 689 cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ直列2気筒
内径×行程 / 圧縮比 80.0 mm × 68.5 mm / 11.5:1
最高出力 54kW 73PS/ 9,000rpm
最大トルク 68N・m 6.9kgf・m/6,500rpm
乾燥重量 164 kg
車両重量 183 kg
      詳細情報
製造国 日本の旗 日本
製造期間 2014年 -
タイプ ネイキッド
設計統括
デザイン
フレーム ダイヤモンド
全長×全幅×全高 2,085 mm × 745 mm × 1,090 mm
ホイールベース 1,400 mm
最低地上高 140 mm
シート高 805 mm
燃料供給装置 燃料噴射装置
始動方式 セルフ式
潤滑方式 強制圧送ウェットサンプ
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション テレスコピック
スイングアーム(リンク式)
キャスター / トレール 24.5° / 90 mm
ブレーキ 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
タイヤサイズ 120/70ZR17 58W
180/55ZR17 73W
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 13 L
燃費 (WMTC)24.1 km/L
カラーバリエーション
本体価格 720,000円(税抜)
備考 “仕様:MT-07”. 2015年5月24日閲覧。
先代
後継
姉妹車 / OEM ヤマハ・XSR700
同クラスの車 ホンダ・CB650Fスズキ・グラディウス650カワサキ・ER-6nホンダ・NC
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MT-07(エムティー ゼロセブン)は、ヤマハ発動機が製造販売するオートバイ大型自動二輪車)である。

概要

ヤマハ発動機のMTシリーズ第2世代としてMT-09と共に開発され、2013年にエンジンのみ先行して報道向けに公開された後[1]、同年のミラノショーおよび東京モーターショーで車両全体が発表された。

その後欧州市場向けに先行発売されたのち、日本国内仕様として MT-07 および MT-07A[注釈 1]ABSモデル)が2014年8月20日に発売された[2]

開発コンセプトは、"Sports Passion MC with Smart"(日本語訳:気負うことなくモーターサイクル本来の楽しみを存分に味わう)である[3]

なお北米市場では FZ-07 の車名で2015年モデルより販売されている。

2016年1月8日に発表された公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会の「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.17」に選定された。トリシティ、電動アシスト車いす「JWスウィング」に続き、ヤマハ発動機の車種が2年連続選定された[4]

2017年12月、ブルーイッシュグレーソリッド4のボディカラーがMT-10MT-09と共にバイクでは初めてオートカラーアウォード2017グランプリを受賞した[5]

2018年4月のマイナーチェンジは、“よりMTシリーズらしい進化”をコンセプトに開発された。以下が主な変更点である[6]

  • 前後サスペンション
  • 疲労を低減する新設計シート
  • 力強さを感じさせるスタイリング

車両解説

エンジンは直列2気筒270°クランクで同社のTRX850などに採用されていた構造であるが、トルクの感覚を重視した『クロスプレーンコンセプト』に基づき完全に刷新されている。

車体構成はスチールフレームながら徹底的な軽量化と全体のダウンサイジングが図られており、車体重量は179kgと同排気量のオートバイの重量に対して1割から2割軽くなっている[7]。車重や大きさは発売時の日本国内400cc~250ccクラス車両に匹敵するほどのスペックとなっている。

2014年モデル

  • カラー[8]
    • マットグレーメタリック3(マットグレー)
    • ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
    • ビビッドレッドカクテル1(レッド)

2016年モデル

  • カラー[9]
    • ディープレッドメタリックK(新色/レッド)
    • ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
    • マットグレーメタリック3(マットグレー)

2018年モデル

  • カラー[10]
    • マットグレーメタリック3(マットグレー)
    • ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)
    • マットダークグレーメタリック6(マットダークグレー)
  • 新設定フロントサスペンション&新設計リアサスペンションユニット
    • スプリングレートと減衰特性を見直し、加速時・減速時の縦方向の動きを抑制することで、よりスポーティな走りにも対応した41mm径インナーチューブ・正立式フロントフォークを装着。また、リアはスプリングレートと伸側・圧側の減衰力を従来モデルより高く設定。プリロード調整機能に加え、新たに伸側減衰力調整機能を備えた新型リアサスペンションを採用した。扱いやすいハンドリング特性、自然な操舵感に加え、ライダーへのより明確なフィードバック、優れたパフォーマンスに貢献している。

TRACER700

TRACER 700

TRACER700(トレーサー700)は、2016年に欧州向け車両として発表された、MT-09トレーサーと同様の外装を追加したスポーツツアラーである[11]

なお日本仕様の発売については発表されていない。

脚注

  1. ^ 衝撃速報!ヤマハからクロスプレーン2気筒エンジン登場! - Webオートバイ・2013年7月3日
  2. ^ ヤマハ発動機株式会社 - ニュースリリース - 2014年7月7日 - 普段着感覚で走りを楽しめるスマートな大型二輪モデル「MT-07」「MT-07A」新発売
  3. ^ 開発ストーリー:MT-07 - ヤマハ発動機株式会社、2018年8月11日閲覧。
  4. ^ 抑揚感のある彫刻的なデザインが評価 「JIDAデザインミュージアムセレクション」に「MT-07」が選定
  5. ^ 【速報】オートカラーアウォード2017グランプリ決定!! - 日本流行色協会 2017年12月16日
  6. ^ [1] - ヤマハプレスリリース。
  7. ^ ヤマハ発、大型バイク1~2割軽く 初心者も運転しやすく - 日本経済新聞、2014年7月7日付
  8. ^ 普段着感覚で走りを楽しめるスマートな大型二輪モデル 「MT-07」「MT-07A」新発売 - ヤマハ発動機、2018年10月16日閲覧。
  9. ^ 【ヤマハ】MT-07/Aに2016年モデルの新色登場 - バイクブロス、2018年10月16日閲覧。
  10. ^ カラー&スタイリング:MT-07 - ヤマハ発動機、2018年10月16日閲覧。
  11. ^ MT-07ベースのスポーツツアラー・TRACER700が遂に登場!! - バイクイチバン(株式会社クレタ)

注釈

  1. ^ 2015年モデルより MT-07 ABS の名称が使われている。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ヤマハ・MT-07に関連するカテゴリがあります。
  • ヤマハ発動機株式会社 - MT-07
  • Yamaha Motor UK- MT-07 / ABS 2015(英語)
  • Yamaha Motor UK- MT-07 Moto Cage(英語)
  • Yamaha Motor Corp, USA - 2015 Yamaha FZ-07
  • Yamaha Motor EU - Tracer 700 2016(英語)
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