ブローザホーン

ブローザホーン
2024年 天皇賞(春)出走時
欧字表記 Blow the Horn[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2019年5月10日(5歳)[1]
エピファネイア[1]
オートクレール[1]
母の父 デュランダル[1]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[1]
生産者 岡田スタッド[1]
馬主 岡田牧雄[1]
調教師 中野栄治美浦
吉岡辰弥栗東[2][1]
競走成績
生涯成績 21戦7勝[1]
獲得賞金 4億8264万3000円[1]
(2024年6月23日現在)
勝ち鞍
GI 宝塚記念 2024年
GII 日経新春杯 2024年
Listed 札幌日経OP 2023年
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ブローザホーン(欧字名:Blow the Horn2019年5月10日 - )は、日本競走馬[1]2024年宝塚記念日経新春杯の勝ち馬である。

馬名の意味は、その角笛を吹け[3]

戦績

2歳(2021年)

2021年11月27日、東京競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1600m)で戸崎圭太を鞍上にデビュー。後方からのレースを進めたが4着となった[4]。12月25日の2歳未勝利戦では、田辺裕信を背に出走。上り最速の脚で追い込んだが、届かず2着となった。

3歳(2022年)

緒戦となった3歳未勝利戦は9着。2戦目は大野拓弥を鞍上に、3着に食い込んだ。3戦目は5着、4戦目は上り最速の脚で駆け抜けたが、4着入線となった。ここまでは中山競馬場で走っていたが、5戦目は福島競馬場での3歳未勝利戦に出走。鞍上には黛弘人を置いた。2番人気に推されたものの、応えれず8着となった。6戦目は函館競馬場での3歳未勝利戦に出走。鞍上に横山武史を起用した。2番人気に推され、今までの後方待機のレースではなく、先行するレースで3着となった。6月25日、7戦目の3歳未勝利戦となったレースでは3番人気に推されていた。中団でのレースを選択し、見事初勝利を飾った。

4ヶ月以上の休養を挟み、11月19日では1勝クラスに角田大和を起用して出走。8番人気ではあったが、2着に入った。12月18日の1勝クラスでは、戸崎圭太に鞍上を戻し出走。1番人気に推され、今回は先行するレースを選び、人気に応える形で2勝目を飾った。

4歳(2023年)

4歳初戦は、小倉競馬場での海の中道特別(2勝クラス)。西村淳也を背に出走したが5着。続く潮来特別(2勝クラス)では、菅原明良を鞍上に出走。3番人気に推されていたレースでは、先行策から4コーナーで先頭に立ち、3勝目を挙げた[5]。5月7日の京都競馬場で行われた烏丸S(3勝クラス)は、岩田康誠を鞍上に、1番人気に推されていた。前団につける形でレースが進み、不良の馬場を制し、後続に5馬身つける圧倒的なレースを見せ、見事オープン入りを果たした[6]

宝塚記念(GI)に参戦するプランもあったが、重賞を走ったことがなかったため回避し、7月16日の函館記念(GIII)に参戦[7]。後方を追走し、直線では驚異的な末脚を見せたものの、ローシャムパークには届かず3着となった[8]。その後は札幌日経OPに参戦。1番人気に推された。レースは前団を走行し、2着に6馬身つけ、人気に応えた[9]

2度目の重賞挑戦となった京都大賞典(GII)は、2番人気に推され始まった。菅原明良を鞍上に戻したレースは、後方を追走していたものの、4コーナーで競走中止。原因は心房細動だった[10]

5歳(2024年)

5歳初動となったレースは日経新春杯(GII)を選択。1番人気に推されてレースは始まった。中団を追走する形でレースが進んでいき、上り最速の脚で駆け抜け、追ってくる後続に抜かせず、見事重賞初制覇となった[11]。管理する中野はこれが調教師生活最後の重賞制覇となった。

3月、中野の定年引退に伴い、栗東吉岡辰弥厩舎へ転厩。阪神大賞典は1番人気に推されるもテーオーロイヤルの3着。天皇賞(春)も上がり最速の脚を使うがまたしてもテーオーロイヤルの2着となってしまう[12]。阪神競馬場の改修工事により、18年ぶりに京都で開催された宝塚記念は3番人気も後方追走から直線で大外一気の差し切りでGI初制覇[13]。鞍上菅原及び、管理する吉岡もともにGI初制覇となった。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[14]およびnetkeiba.com[15]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2021.11.27 東京 2歳新馬 芝1600m(良) 16 8 15 013.30(4人) 04着 R1:37.3(35.2) -0.8 0戸崎圭太 55 コウキ 434
0000.12.25 中山 2歳未勝利 芝1600m(稍) 16 6 12 025.30(6人) 02着 R1:37.0(35.3) -0.1 0田辺裕信 55 ニシノメグレス 426
2022.01.09 中山 3歳未勝利 芝1600m(稍) 16 8 16 007.50(5人) 09着 R1:35.6(35.7) -0.8 0戸崎圭太 56 ゴーゴーユタカ 434
0000.02.27 中山 3歳未勝利 芝2000m(良) 18 8 16 009.20(5人) 03着 R2:01.8(36.4) -0.5 0大野拓弥 56 シャーマンズケイブ 420
0000.03.13 中山 3歳未勝利 芝2000m(良) 17 8 15 007.50(4人) 05着 R2:01.7(36.1) -1.2 0田辺裕信 56 タシット 416
0000.04.02 中山 3歳未勝利 芝2000m(稍) 18 5 9 022.40(7人) 04着 R2:02.9(34.9) -0.7 0田辺裕信 56 ヴィブラツィオーネ 418
0000.04.24 福島 3歳未勝利 芝2000m(良) 16 1 1 004.50(2人) 08着 R2:02.0(36.0) -0.7 0黛弘人 56 エグランタイン 406
0000.06.11 函館 3歳未勝利 芝2000m(良) 11 6 6 005.60(2人) 03着 R2:01.5(35.6) -0.3 0横山武史 56 ノートルプロメス 424
0000.06.25 函館 3歳未勝利 芝2000m(稍) 12 6 7 005.80(3人) 01着 R2:02.5(34.9) -0.1 0横山武史 56 (ペアーザベル) 426
0000.11.19 福島 3歳上1勝クラス 芝2000m(良) 16 1 1 032.40(8人) 02着 R2:01.7(35.8) -0.0 0角田大和 54 エニシノウタ 426
0000.12.18 中山 3歳上1勝クラス 芝2500m(稍) 12 3 3 003.60(1人) 01着 R2:38.6(35.3) -0.3 0戸崎圭太 55 (ボンベール) 428
2023.01.22 小倉 海の中道特別 2勝 芝2600m(良) 13 6 8 014.00(6人) 05着 R2:42.0(35.4) -0.4 0西村淳也 57 メイショウブレゲ 428
0000.03.04 中山 潮来特別 2勝 芝2500m(良) 11 8 10 004.70(3人) 01着 R2:31.5(35.5) -0.3 0菅原明良 55 (エンドロール) 420
0000.05.07 京都 烏丸S 3勝 芝2200m(不) 15 5 9 003.50(1人) 01着 R2:14.9(35.9) -0.8 0岩田康誠 56 (ロードプレジール) 420
0000.07.16 函館 函館記念 GIII 芝2000m(稍) 16 4 8 005.00(2人) 03着 R2:01.8(35.6) -0.4 0岩田康誠 55 ローシャムパーク 428
0000.08.05 札幌 札幌日経OP L 芝2600m(稍) 14 4 6 002.30(1人) 01着 R2:42.0(35.4) -1.0 0岩田康誠 57 (アケルナルスター) 422
0000.10.09 京都 京都大賞典 GII 芝2400m(重) 14 1 1 005.00(2人) 競走中止 0菅原明良 57 プラダリア 414
2024.01.14 京都 日経新春杯 GII 芝2400m(良) 14 5 8 004.10(1人) 01着 R2:23.7(35.8) -0.1 0菅原明良 57 (サヴォーナ) 426
0000.03.17 阪神 阪神大賞典 GII 芝3000m(稍) 15 2 2 003.20(1人) 03着 R3:07.6(35.3) -0.8 0菅原明良 58 テーオーロイヤル 426
0000.04.28 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 17 3 5 008.80(5人) 02着 03:14.5(34.6) -0.3 0菅原明良 58 テーオーロイヤル 424
0000.06.23 京都 宝塚記念 GI 芝2200m(重) 13 8 12 007.50(3人) 01着 R2:12.0(34.0) -0.3 0菅原明良 58 ソールオリエンス 428
  • 競走成績は2024年6月23日現在

血統表

ブローザホーン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系

エピファネイア
2010 鹿毛
父の父
*シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
Kris S. Robert
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
父の母
シーザリオ
2002 青毛
スペシャルウィーク *サンデーサイレンス
キャンペンガール
*キロフプリミエール Sadler's Wells
Querida

オートクレール
2011 栗毛
デュランダル
1999 栗毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
サワヤカプリンセス *ノーザンテースト
*スコッチプリンセス
母の母
ジョイアサーティン
1997 栗毛
*フォーティナイナー Mr. Prospector
File
*アサーテイン Assert
Obeah
母系(F-No.) (FN:2-f)
5代内の近親交配 サンデーサイレンス:4×3=18.75%
Hail to Reason:5×5=9.38%
Northern Dancer:5×5=9.38%
出典
  1. ^ ブローザホーン 5代血統表

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ブローザホーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月14日閲覧。
  2. ^ ブローザホーンは吉岡辰弥厩舎に転厩し、阪神大賞典へサンケイスポーツ、2024年2月1日配信・閲覧
  3. ^ “競走馬情報 - ブローザホーン”. 日本中央競馬会. 2024年1月14日閲覧。
  4. ^ “【メイクデビュー東京5Rレース後コメント】コウキ柴田大知騎手ら”. netkeiba (2021年11月27日). 2024年6月24日閲覧。
  5. ^ “【潮来特別レース後コメント】ブローザホーン菅原明良騎手ら”. netkeiba (2023年3月4日). 2024年6月24日閲覧。
  6. ^ “【烏丸S】(京都)ブローザホーンが直線で他馬を突き放し連勝”. ラジオNIKKEI (2023年5月7日). 2024年6月24日閲覧。
  7. ^ “【宝塚記念】ブローザホーンは出走を見送り、函館記念へ”. スポーツ報知 (2023年6月20日). 2024年6月24日閲覧。
  8. ^ “【函館記念結果】ローシャムパークが差し切って重賞初制覇!”. netkeiba (2023年7月16日). 2024年6月24日閲覧。
  9. ^ “【札幌日経オープン結果】距離延長でブローザホーンが6馬身差の圧勝!”. netkeiba (2023年8月5日). 2024年6月24日閲覧。
  10. ^ “【京都大賞典】2番人気のブローザホーンは心房細動で競走中止…最後の直線コースで”. ウマトク (2023年10月9日). 2024年1月18日閲覧。
  11. '^ “【日経新春杯】ブローザホーンが重賞初制覇 2月末で定年の中野調教師「大きいところを勝つべき馬で勝ててうれしい」”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-01-14JST15:47:00+0900). 2024年6月23日閲覧。
  12. ^ “【天皇賞春】ブローザホーン2着健闘も…悔しさにじむ菅原明が語ったあと「もう少し」”. 東スポ競馬 (2024年4月29日). 2024年6月23日閲覧。
  13. '^ “【宝塚記念】ブローザホーンとG1初Vの6年目・菅原明良騎手「追ったら伸びる自信がありました」”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-06-23JST15:51:00+0900). 2024年6月23日閲覧。
  14. ^ “ブローザホーン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月14日閲覧。
  15. ^ “ブローザホーンの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年1月14日閲覧。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ
日本の旗 宝塚記念勝ち馬
   

国際競走指定前:
01回(1960年) ホマレーヒロ
02回(1961年) シーザー
03回(1962年) コダマ
04回(1963年) リユウフオーレル
05回(1964年) ヒカルポーラ
06回(1965年) シンザン
07回(1966年) エイトクラウン
08回(1967年) タイヨウ
09回(1968年) ヒカルタカイ
第10回(1969年) ダテホーライ
第11回(1970年) スピードシンボリ
第12回(1971年) メジロムサシ
第13回(1972年) ショウフウミドリ
第14回(1973年) ハマノパレード
第15回(1974年) ハイセイコー
第16回(1975年) ナオキ
第17回(1976年) フジノパーシア
第18回(1977年) トウショウボーイ
第19回(1978年) エリモジョージ
第20回(1979年) サクラショウリ
第21回(1980年) テルテンリュウ
第22回(1981年) カツアール
第23回(1982年) モンテプリンス

第24回(1983年) ハギノカムイオー
第25回(1984年) カツラギエース
第26回(1985年) スズカコバン
第27回(1986年) パーシャンボーイ
第28回(1987年) スズパレード
第29回(1988年) タマモクロス
第30回(1989年) イナリワン
第31回(1990年) オサイチジョージ
第32回(1991年) メジロライアン
第33回(1992年) メジロパーマー
第34回(1993年) メジロマックイーン
第35回(1994年) ビワハヤヒデ
第36回(1995年) ダンツシアトル
第37回(1996年) マヤノトップガン

国際競走指定後:
第38回(1997年) 日本の旗 マーベラスサンデー
第39回(1998年) 日本の旗 サイレンススズカ
第40回(1999年) 日本の旗 グラスワンダー
第41回(2000年) 日本の旗 テイエムオペラオー

国際G1昇格後:
第42回(2001年) 日本の旗 メイショウドトウ
第43回(2002年) 日本の旗 ダンツフレーム

第44回(2003年) 日本の旗 ヒシミラクル
第45回(2004年) 日本の旗 タップダンスシチー
第46回(2005年) 日本の旗 スイープトウショウ
第47回(2006年) 日本の旗 ディープインパクト
第48回(2007年) 日本の旗 アドマイヤムーン
第49回(2008年) 日本の旗 エイシンデピュティ
第50回(2009年) 日本の旗 ドリームジャーニー
第51回(2010年) 日本の旗 ナカヤマフェスタ
第52回(2011年) 日本の旗 アーネストリー
第53回(2012年) 日本の旗 オルフェーヴル
第54回(2013年) 日本の旗 ゴールドシップ
第55回(2014年) 日本の旗 ゴールドシップ
第56回(2015年) 日本の旗 ラブリーデイ
第57回(2016年) 日本の旗 マリアライト
第58回(2017年) 日本の旗 サトノクラウン
第59回(2018年) 日本の旗 ミッキーロケット
第60回(2019年) 日本の旗 リスグラシュー
第61回(2020年) 日本の旗 クロノジェネシス
第62回(2021年) 日本の旗 クロノジェネシス
第63回(2022年) 日本の旗 タイトルホルダー
第64回(2023年) 日本の旗 イクイノックス
第65回(2024年) 日本の旗 ブローザホーン