腸腰筋膿瘍
腸腰筋膿瘍(英語: Iliopsoas abscess)は腸腰筋に生じる膿瘍である。
疫学
好発年齢は中高年である。近年では平均年齢は上昇傾向にある。
脊椎疾患が背景にあることが多い。また、糖尿病患者で生じやすいことが知られている。
症状
発熱・腰痛・腸腰筋肢位(英語; Psoas position、股関節を伸展すると疼痛が増強するため前屈姿勢を取る)を三主徴とする。
検査
血液検査では炎症反応(白血球増多、CRP上昇)がみられるが、非特異的である。
画像検査は、単純X線撮影では発見が難しく、CTやMRIが必要となることが多い。
治療
小さいものは抗菌薬のみで治療可能であるが、大きなものはドレナージが必要となる。
参考文献
- 楯英毅. 当院における腸腰筋膿瘍11 例の臨床的検討(2005-2008). 感染症学雑誌 2009;83(6):652-657
関連項目
- 表示
- 編集