相関詞

曖昧さ回避 この項目では、エスペラント語などの品詞について説明しています。接続詞の一種については「相関接続詞」をご覧ください。

相関詞(そうかんし)はエスペラントやそこから派生したイド語などのエスペラント諸語の言語に存在する品詞

エスペラント

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エスペラントの相関詞[1][2][3]
疑問
ki- 
指示
ti-
不定
i-
全般
ĉi-
否定
neni-



事物
-o
kio tio io ĉio nenio

- n
…何 …それ
…そのこと
…何か …すべて …何も~しない
ひと
もの
-u
kiu tiu iu ĉiu neniu j
…だれ
…どれ
…その人
…(それ)
…だれか
…(どれか)
…全員
…(全部)
…だれ(どれ)も
 ~ない
…どの …その …ある …すべての …どの~も
 ~ない


性質
種類
-a
kia tia ia ĉia nenia
…どんな …そんな …ある種の …あらゆる種類の …どんな~も
 ~ない
所有
-es
kies ties ies ĉies nenies - -
…だれの …その人の …だれかの …全員の …だれの~も
 ~ない
場所
-e
kie tie ie ĉie nenie
n
…どこで …そこで …どこかで …どこも …どこも~ない
理由
-al
kial tial ial ĉial nenial -
…なぜ …それゆえに …なぜか …あらゆる理由で …どんな理由も
様子
方法
程度
-el
kiel tiel iel ĉiel neniel
…どのように
…どれほど
…そのように
…それほど
…なんらかの
方法で
…あらゆる
方法で
…どうやっても
 ~ない

-am
kiam tiam iam ĉiam neniam
…いつ …そのとき …いつか
…あるとき
…いつも …いつも~ない
数量
-om
kiom tiom iom ĉiom neniom
…どれだけ
…いくつ
…それだけ …いくらか …ありったけ …少しも~ない

疑問詞指示語関係詞として上の表に従った語句が使用される。これらの接辞を他の単語に転用することはできない[4]

名詞的な意味を持つ-o、-uで終わるもの」と「形容詞的な意味を持つ-u、-aで終わるもの」に関してはエスペラントの複数語尾「-j」や、対格語尾「-n」などを付けることができる。ただし、後述するように集合的な-oで終わるものに関しては複数語尾「-j」を付けない[5][2]

なお、kioとkiuは以下の点について異なる。

kio

  • 総括的であり、複数語尾がつかない[6]

kiu

  • 個々をさししめし、複数語尾を付けることができる[6]

また、場所をあらわす「-e」で終わる相関詞については方向の対格の意味で「-n」を付けることができる[6]

イド語

イド語の相関詞はエスペラントのそれと比べて規則性が低く、「ロマンス諸語の話者たちにとってわかりやすいラテン語由来の語根を採用[7]」しているという。

また、エスペラントのそれとはほとんど共通点がない[7][8]

脚注

  1. ^ 4時間で覚える地球語エスペラント p.76
  2. ^ a b エスペラント:未来の国際共通語
  3. ^ “第6課 「相関詞と疑問詞」 ― 萌えるエスペラント語っ!”. 2019年6月5日閲覧。
  4. ^ https://lernu.net/ja/gramatiko/tabelvortoj lernu!の相関詞に関するページ
  5. ^ 4時間で覚える地球語エスペラント p.76-77
  6. ^ a b c 4時間で覚える地球語エスペラント p.77
  7. ^ a b エス相関詞比較 初めてのイド語
  8. ^ [1](英語)

参考文献

書籍

『4時間で覚える地球語エスペラント』白水社、2006年。ISBN 4-560-06768-6。 

関連項目

ウィキブックスに相関詞関連の解説書・教科書があります。
  • wikt:en:Category:Ido correlatives (イド語の相関詞の表が記載されている。)
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