林恩宇

林恩宇
*Lin En-Yu*
中信兄弟 1軍ブルペンコーチ #78

基本情報
国籍	中華民国
出身地	台南市
生年月日	(1981-03-25) 1981年 3月25日（43歳）
身長体重	188 cm 92 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	2004年 CPBL代訓選手ドラフト1位
初出場	CPBL / 2005年4月21日 NPB / 2007年4月13日
最終出場	NPB / 2007年10月4日 CPBL / 2014年4月10日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
選手歴
私立穀保高級家事商業職業学校国立体育大学誠泰コブラズ (2004 - 2006) 東北楽天ゴールデンイーグルス (2007 - 2009) 兄弟エレファンツ中信兄弟 (2010 - 2014)
コーチ歴
中信兄弟 (2015 - )
国際大会
代表チーム	チャイニーズタイペイ
五輪	2004年
WBC	2006年
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林恩宇
各種表記
繁体字：	林恩宇
拼音：	Lín Ēnyǔ
注音符号：	ㄌㄧㄣˊㄣㄩˇ
発音転記：	リン・エンユウ
英語名：	Lin En-Yu
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林恩宇（リン・エンユウ、1981年 3月25日 - ）は、台湾（中華民国）台南市出身の元プロ野球選手（投手、右投右打）、コーチ。

経歴

誠泰時代

2003年、CPBLの代訓選手ドラフトで誠泰コブラズから1位指名を受け入団。1年間練習生として所属した後、2005年から正式に選手契約を結び、新人王、最優秀選手（MVP）、最優秀防御率に輝く。

2006年、最多勝（17）、最多奪三振（209）、最優秀防御率（1.73）、最優秀選手（MVP）を獲得。投手三冠王（最多勝・奪三振・防御率）は台湾プロ野球界で二人目となる快挙。また、同年3月に開催された第1回WBCチャイニーズタイペイ代表に選出される。

2006年 12月6日、東北楽天ゴールデンイーグルスへの入団が決定。契約金5000万円、年俸4000万円（契約金7000万円、年俸2000万円との報道もあり）の2年契約。

楽天時代

2007年、開幕一軍を果たし先発ローテーションの一人として挙げられるものの、3月25日の練習後に人差し指のマメが潰れている事が判明し出遅れる。4月13日、対日本ハム戦（札幌ドーム）で、来日初先発登板。6回81球を投げ、被安打2の無失点の内容で来日初勝利を挙げる。

しかしその後は台湾との気候の違いから調整が上手くいかず投球が不安定なり、更に文化の違いに馴染めずホームシックに陥ったため、5月半ばにファーム降格となる。9月18日に一軍復帰し、その日の日本ハム戦で2番手として登板、復調の兆しを見せた。最終的に8試合に登板し1勝3敗防御率3.63。また同年12月開催のプレ五輪の台湾代表に選出され、第一戦の対韓国戦で先発した。

2008年は一軍戦登板なし。第2回WBCチャイニーズタイペイ代表を辞退。

2009年も一軍での登板はなく、11月2日に戦力外通告を受ける。その後、12球団合同トライアウトに参加したが、獲得球団はなく、12月30日に行われた中華職棒年度ドラフト会議で、兄弟エレファンツにドラフト1位指名され入団。

兄弟・中信時代

2010年は、2試合の登板に留まり、防御率6.52と目立った成績は残せなかった。

2013年は球団からコーチ職を兼務するように要請されたが固辞（代役としてブラッド・トーマスがコーチ兼任となった）。

選手としての特徴・人物

最高球速151 km/hの速球に加え、変化球はスライダーとフォークを得意としている。球種は他にカーブとチェンジアップを持つ。

2006年シーズンに楽天に入団した左腕・林英傑（リン・インチェ）とは誠泰時代のチームメイトで同い年。左右のエースとして「雙林（ダブル・リン）」と呼ばれた。

愛称は「小鶏（シャオチー）」。大学時代に林と顔が似ている先輩が「大鶏」と呼ばれていたことから名付けられた。スタンドで掲げるボードには「小鶏加油」（小鶏　がんばれ、の意）と書いてほしいと語る（2007年楽天イーグルスオフィシャルガイドブックより）。

背番号29は「2と9を足せば台湾時代の背番号11になる」という理由から。自身は背番号11を希望していたが、楽天の背番号11は既に一場靖弘が付けており、その代替案として29となった。なお、一場は2009年3月に東京ヤクルトスワローズに移籍。それ以降、空き番となったが結局、林が背番号11を付けることはなかった。

「恩宇」の発音は日本人には困難で、入団会見以前は報道機関によってふられる読み仮名が異なっていたが、現在はほぼ「オンユ」で統一されている。しかし、どちらかと言えば「エンユウ」の発音が近い。ローマ字での表記も「En-Yu」である。

入団会見の席で掲げた目標は｢先発で7勝以上、防御率3点以内｣。

試合で使用するグラブの親指部分に、母国・中華民国の国旗である青天白日満地紅が刺繍されている。

特技はUFOキャッチャー。

座右の銘は「簡単に自分を許さない（自分に妥協しない）」。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	セ丨ブ	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	失点	自責点	防御率	W H I P
2005	誠泰	31	21	9	4	2	12	8	4	.600	643	167.2	118	8	25	2	10	152	5	35	32	1.72	0.84
2006	誠泰	31	28	5	3	1	17	8	2	.680	791	202.2	140	6	39	0	4	209	7	56	39	1.73	0.88
2007	楽天	8	7	0	0	0	1	3	0	.250	147	34.2	31	4	15	0	1	28	0	16	14	3.63	1.36
2010	兄弟	2	2	0	0	0	0	0	0	----	44	9.2	10	0	5	0	1	12	1	7	7	6.52	1.61
2012		1	1	0	0	0	1	0	0	1.000	17	5.0	1	0	2	0	0	4	0	0	0	0.00	0.60
2013		16	16	1	0	0	8	5	0	.615	376	85.2	85	6	36	0	3	59	2	44	37	3.89	1.41
2014		3	3	0	0	0	0	2	0	.000	56	11.1	20	1	3	0	0	10	0	12	12	9.53	2.03
CPBL：6年		84	71	15	7	3	38	23	6	.623	1927	482.0	374	21	108	2	18	446	15	154	127	2.37	1.00
NPB：1年		8	7	0	0	0	1	3	0	.250	147	34.2	31	4	15	0	1	28	0	16	14	3.63	1.36

2014年度シーズン終了時
各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

タイトル

CPBL

最多勝利：1回（2006年）
最多奪三振：1回（2006年）
最優秀防御率：2回（2005年、2006年）

表彰

CPBL

新人王：1回（2005年）
最優秀選手：2回（2005年、2006年）
ベストナイン：2回（2005年、2006年）
ゴールデングラブ賞（金手套奨）：1回（2005年）

記録

CPBL

通算完封回数（8位）

NPB

初登板・初先発・初勝利：2007年4月13日、対北海道日本ハムファイターズ4回戦（札幌ドーム）、6回2安打無失点
初奪三振：同上、2回裏にアンディ・グリーンから空振り三振

背番号

11（2005年 - 2006年、2010年 - 2014年）
29（2007年 - 2009年）
85（2015年 - 2020年）
78（2021年 - ）

脚注

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外部リンク

選手の各国通算成績 The Baseball Cube、CPBL、Baseball-Reference (CPBL)
個人年度別成績林恩宇 - NPB.jp 日本野球機構
台灣棒球維基館:林恩宇（中文）

表話編歴中信兄弟 2023
監督	86 彭政閔
コーチ	31 陳江和（ヘッド兼内野） 40 王建民（投手） 76 林明憲（野手総合） 36 石志偉（打撃） 8 郭峰駿（打撃補佐） 57 陳皓然（外野） 77 許峰賓（走塁） 45 王峻杰（バッテリー） 16 周思齊（選手兼コーチ補佐） 53 ニック・アディトン（艾迪頓）（ブルペン） 51 陳弘桂（トレーニング）
二軍監督・コーチ	29 陳智弘（監督） 78 林恩宇（投手） 95 鄭錡鴻（投手） 22 陳品翰（投手フィジカル補佐） 87 許皓銘（打撃） 69 張志強（内野守備） 6 タック・ウィルソン (威爾森)（外野走塁） 70 李尚儒（トレーニング） 44 黃稚峰（トレーニング補佐） 99 周磊（投手リハビリ）
投手	11 廖乙忠 12 ニック・キンガム (金安) 14 魏碩成 15 王凱程 17 陳志杰 18 官大元 19 鄭凱文 20 江忠城 21 彭識穎 30 李吳永勤 33 鄭浩均 34 李振昌 37 阮裕智 38 林丞軒 41 陳柏均 46 ホセ・デポーラ (德保拉) 49 余謙 50 蔡齊哲 54 王奕凱 55 ショーン・モリマンド (象魔力) 56 楊志龍 58 呂彥青 59 馮皓 62 陳琥 64 黃恩賜 71 盧孟揚 79 謝榮豪 83 陳柏豪 84 黃弘毅 91 張祖恩 93 吳哲源 94 吳俊偉 97 徐基麟
捕手	0 林吳晉瑋 4 フランシスコ・ペーニャ (福來喜) 42 陳家駒 48 陳統恩 65 高宇杰 81 潘泓凱 82 黃鈞聲
内野手	5 李承恩 9 王威晨 13 陳偉漢 28 張仁瑋 47 林志綱 61 王政順 63 潘志芳 66 黃韋盛 68 馬鋼 74 許基宏 75 林瑞鈞 89 周委宏 90 江坤宇 96 蘇緯達 98 岳東華
外野手	1 陳子豪 2 李聖裕 3 陳文杰 7 張志豪 16 周思齊 32 曾頌恩 39 詹子賢 43 林書逸 60 黄鈞麟 85 劉貴元 88 宋晟睿 92 岳政華

獲得タイトル

表話編歴台湾プロ野球MVP
1990年代	93 陳義信 94 陳義信 95 郭進興 96 郭進興 97 賈西 98 怪力男 99 曹竣揚
2000年代	00 楓康 01 羅敏卿 02 宋肇基 03 張泰山 04 凱撒 05 林恩宇 06 林恩宇 07 高國慶 08 強森 09 林益全
2010年代	10 彭政閔 11 林泓育 12 周思齊 13 林益全 14 林益全 15 林智勝 16 王柏融 17 王柏融 18 陳俊秀 19 朱育賢
2020年代	20 德保拉 21 德保拉 22 林立 23 鋼龍

表話編歴台湾プロ野球最多勝利投手
1990年代	90 黄平洋 91 史東,陳義信 92 陳義信 93 王漢 94 陳義信 95 郭進興 96 郭進興 97 呉俊良 98 楓康 99 郝有力,郭李建夫
2000年代	00 楓康 01 柏格 02 宋肇基 03 横田久則 04 風神 05 戰玉飛 06 林恩宇 07 潘威倫 08 強森 09 正田樹
2010年代	10 卡斯帝 11 羅曼 12 鎌田祐哉 13 林晨樺 14 鄭凱文 15 羅力 16 羅力 17 羅力 18 伍鐸 19 李茲
2020年代	20 德保拉 21 布雷克 22 德保拉 23 鋼龍

表話編歴台湾プロ野球最優秀防御率
1990年代	90 史東 91 黄平洋 92 沙勒 93 陳義信 94 王漢 95 王漢 96 勞勃 97 賈西 98 郝有力 99 馬來寶
2000年代	00 楓康 01 蕭任汶 02 宋肇基 03 威森 04 林英傑 05 林恩宇 06 林恩宇 07 彼得 08 廖于誠 09 潘威倫
2010年代	10 卡斯帝 11 銳 12 強納森 13 希克 14 鄭凱文 15 羅力 16 羅力 17 張耿豪 18 羅里奇 19 羅力
2020年代	20 德保拉 21 德保拉 22 黄子鵬 23 布里悍

表話編歴台湾プロ野球最多奪三振
1990年代	90 瑞奇,黄平洋 91 瑞奇 92 瑞奇,史東 93 黄平洋 94 威爾 95 王漢 96 賈西 97 瑞奇 98 勇壮 99 楓康
2000年代	00 風神 01 養父鐵 02 宋肇基 03 勇壮 04 林英傑 05 林英傑 06 林恩宇 07 喬伊 08 倪福徳 09 正田樹
2010年代	10 羅曼 11 羅曼 12 迪薩猛 13 羅力 14 黄勝雄 15 羅力 16 布魯斯 17 羅力 18 羅力 19 李茲
2020年代	20 德保拉 21 德保拉 22 德保拉 23 鋼龍

野球チャイニーズタイペイ代表

表話編歴野球チャイニーズタイペイ代表 - 2004 アテネ五輪
監督	85 徐生明
コーチ	4 林易增 29 李來發 80 酒井光次郎 81 楊賢銘
投手	1 王建民 18 潘威倫 19 林英傑 25 杜章偉 32 黄俊中 46 陽建福 54 陳偉殷 56 耿伯軒 71 曹錦輝 91 林恩宇 99 張誌家
捕手	27 葉君璋 34 高志綱
内野手	6 蔡豐安 13 陳鏞基 17 黄忠義 31 鄭昌明 49 張泰山 55 謝佳賢 88 鄭兆行
外野手	23 彭政閔 24 林威助 50 陳致遠 52 陳金鋒

表話編歴野球チャイニーズタイペイ代表 - 2006 ワールド・ベースボール・クラシック
監督	56 林華韋
コーチ	2 洪一中 3 葉志仙 66 呂明賜 67 呉復連 85 謝長亨
投手	11 林恩宇 17 許竹見 18 潘威倫 19 林英傑 32 黄俊中 37 郭泓志 42 增菘瑋 46 陽建福 59 朱尉銘 63 許文雄 70 蔡英峰 88 耿伯軒 91 陽耀勲 97 姜建銘
捕手	27 葉君璋 34 高志綱 41 陳峰民
内野手	5 胡金龍 6 陽森 7 林智勝 13 陳鏞基 15 陽仲壽 31 鄭昌明 49 張泰山
外野手	8 詹智堯 12 張家浩 24 林威助 30 黄龍義 55 謝佳賢 66 張建銘