坊守

坊守（ぼうもり）とは、寺や坊舎の番人のことをいうのが本来の意味である。浄土真宗では伝統的に住職の妻のことを「坊守」と呼んでいる。和歌山県御坊市西円寺旧蔵の『一向専修念仏名帳』によって興国4年（1343年）にはすでに、この用法があったことを確認できる[1][2]。

なお、2000年代以降、本願寺派と大谷派では女性住職の配偶者やその家族が坊守を称することが認められるようになった[3][4]。

また、住職の後継ぎ（子息）を若院(じゃくいん)と呼ぶ。[2]

裏方

裏方（うらかた）とは、貴族などの妻を指す尊称である。

「門主」[5]・「門首」[6]・「法主」[7]の配偶者は、「坊守」とは呼ばずに「○○裏方」・「御裏様」と尊称する。

脚注

  1. ^ 「ぼうもり【坊守】」 - 世界大百科事典 第２版
  2. ^ a b 住職に尋ねにくいこと & わかりづらい仏教語 浄土真宗本願寺派 西正寺(さいしょうじ)
  3. ^ 広辞苑の「坊守」説明に訂正要求　本願寺派の坊守男性 - 京都新聞、 2018年1月22日
  4. ^ 2018年1月20日中日新聞朝刊32面
  5. ^ 門主…本願寺派・佛光寺派など
  6. ^ 門首…大谷派
  7. ^ 法主…高田派など

関連項目

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