佐伯大目

 
凡例
佐伯大目
時代 飛鳥時代
生誕 不明
死没 持統天皇5年(691年)9月
官位 直大弐
主君 天武天皇持統天皇
氏族 佐伯宿禰
テンプレートを表示

佐伯 大目(さえき の おおめ[1])は、飛鳥時代の人物。のち宿禰冠位直大弐

経歴

壬申の乱が勃発したとき大海人皇子の舎人であり、6月24日に皇子が吉野を出て東に向かった際に従った20数人の男の中にいた。乱の際に他にどのような行動をしたかについては伝わらない。乱の後、80戸の封戸を与えられた。『日本書紀』には12月4日に勲功ある人を選んで冠位を増し、小山[要曖昧さ回避]位以上をあたえたとする記事があるので、大目もこれと同じかそれ以上の位を受けたと思われる。

天武天皇13年(684年)12月2日に、佐伯連は他の連姓の49氏と共に宿禰の姓を与えられた。

持統天皇5年(691年)9月23日に、持統天皇は佐伯大目に直大弐の位と賻物(葬儀の際の贈り物)を贈った。この日か直前に大目が死んだと考えられる。

参考文献

  • 小島憲之・直木孝次郎・西宮一民・蔵中進・毛利正守・校注・訳『日本書紀』3(新編日本古典文学全集4)小学館、1998年。ISBN 4-09-658004-X
  • 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年

脚注

  1. ^ 旧仮名遣いでの読みは「さへきのおほめ」