三美神
この項目では、ギリシア神話の女神について説明しています。三美神を題材にした作品の一覧については「三美神 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
三美神(さんびしん、The Three Graces)とは、ギリシア神話とローマ神話に登場する美と優雅を象徴する三人の女神。ラファエロ・サンティの作品やサンドロ・ボッティチェッリの「春」にも描かれている。
ギリシア神話に登場する三美神で、それぞれ魅力(charm)、美貌(beauty)、創造力(creativity)を司っている。一般的には、ヘーシオドスの挙げるカリスのアグライアー、エウプロシュネー、タレイアとされている。一部にはパーシテアー、カレー、エウプロシュネーの3柱を三美神とする説もある。また、パリスの審判に登場する美しさを競うヘーラー、アテーナー、アプロディーテーも指すことがあり、分別に権勢、知恵、美貌を象徴する。
ローマ神話に登場する三美神で、それぞれ愛(amor)、慎み(castitas)、美(pulchritude)を司っている。ギリシア神話の美しさを競う三美神と対応させて、主にユーノー、ミネルウァ、ウェヌスが有名。
ギャラリー
- サンドロ・ボッティチェッリ『春(プリマヴェーラ)』細部(1482-1485年頃) ウフィツィ美術館所蔵
- ルーカス・クラナッハ『三美神』(1531年)ルーヴル美術館所蔵
- ルーカス・クラナッハ『三美神』(1535年)ネルソン・アトキンス美術館所蔵
- フランチェスコ・モランディーニ(英語版)『三美神』(1570年) ウフィツィ美術館所蔵
- ピーテル・パウル・ルーベンス『三美神』(1620-1624年頃) ウィーン美術アカデミー所蔵
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- フランチェスコ・フリーニ『三美神』(1638年) ナショナル・ギャラリー所蔵
- シャルル=アンドレ・ヴァン・ロー『三美神』(1763年) ロサンゼルス・カウンティ美術館所蔵
- シャルル=アンドレ・ヴァン・ロー『三美神』(1765年) シュノンソー城所蔵
- ジャン=バプティスト・ルニョー『三美神』(1793-1794年頃) ルーヴル美術館所蔵
- ロヴィス・コリント『三美神』(1904年) レーゲンスブルク美術館(ドイツ語版)所蔵
脚注
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関連項目
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