マット・カリル

マット・カリル
Matt Kalil
基本情報
ポジション オフェンシブタックル
生年月日 (1989-07-06) 1989年7月6日(34歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗カリフォルニア州コロナ
身長: 6' 6" =約198.1cm
体重: 308 lb =約139.7kg
経歴
大学 USC
NFLドラフト 2012年 / 1巡目全体4位
初出場年 2012年
初出場チーム ミネソタ・バイキングス
所属歴
2012-2016 ミネソタ・バイキングス
2017-2018 カロライナ・パンサーズ
2019* ヒューストン・テキサンズ
*オフシーズンまたはプラクティススクワッドとしての所属のみ
受賞歴・記録

NFL 通算成績
出場試合数 16試合
先発出場試合数 16試合
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

マット・カリル(Matt Kalil 1989年7月6日- )はカリフォルニア州コロナ出身のアメリカンフットボール選手。現在フリーエージェント。ポジションはオフェンシブタックル。オールプロセンターのライアン・カリル(英語版)の弟である。

経歴

大学進学前の2008年には、Rival.comから5つ星、全米で3番目のオフェンシブタックルと評価された[1]

USCに進学した彼は、1年次には、右タックルのタイロン・スミスの控えとなり、主にスペシャルチームとしてプレー、ボストンカレッジ戦で初先発した。2年次にはチャールズ・ブラウンから左タックルのポジションを奪い、全13試合に先発出場した。ディフェンシブラインマンやスペシャルチームでもプレーし、ノートルダム大学戦ではPATをブロックした[2]。3年次の2011年にも左タックルとして先発出場し、1試合平均456.8ヤード獲得のトータルオフェンスを支えた。この年カリルは、自身はQBサックを許さず、オフェンシブラインユニット全体でも、マット・バークリーを全米最少の8被サックと守った[3]。この年モリス賞を受賞[4]、ロンバルディ賞のセミファイナリストにも選ばれた。

2010年シーズン終了後、カリルは2012年のNFLドラフトで最も優れたオフェンシブラインマンと目された[5][6]。2011年12月16日にアーリーエントリーを表明した[7]。先発した24試合で相手選手に許したQBサックは、わずか1回であった[8]

NFLドラフトコンバインでも高いパフォーマンスを見せ[9]、ドラフトで全体3位指名権を持つミネソタ・バイキングスが指名することが予想された。

1巡指名が期待される選手として、ドラフトに招待された[10]クリーブランド・ブラウンズとのトレードダウンによって[11]、全体4位でバイキングスから指名された。バイキングスがドラフト1巡で指名するのは、2002年のブライアント・マッキニー以来であった[12]

カリルはUSCのオフェンシブラインマンとしては、1968年のロン・イエーリー、1977年のマービン・パウエル、1980年アンソニー・ムニョス、1995年のトニー・ボセリに次いで5人目のドラフトトップ5で指名された選手となった。同僚のタイロン・スミスは、2011年のドラフトで全体9位で指名されており、同一大学のオフェンシブラインマンが2年連続ドラフトトップ10で指名されるのは、2001年、2002年にテキサス大学レナード・デービス、マイク・ウィリアムス以来であった。

2012年7月26日、バイキングスと4年契約を結んだ[13]。シーズン開幕戦のジャクソンビル・ジャガーズ戦ではジョシュ・スコービーのPATをブロックした[14]。この年チームは10勝6敗でプレーオフに進出、カリルらのブロックもあり、エースRBのエイドリアン・ピーターソンは、NFL新記録まであと9ヤードの2,097ヤードを走った[15]

シーズン終了後、ワシントン・レッドスキンズのトレント・ウィリアムスがナイトクラブでのけんかにより負傷したため、代役としてプロボウルに選出された[16]

人物

父親のフランク・カリル(英語版)は、アーカンソー大学のセンターで、1982年のNFLドラフトでバッファロー・ビルズに指名され、USFLアリゾナ・ラングラーズ(英語版)ヒューストン・ギャンブラーズ(英語版)でプレーした。兄のライアン・カリル(英語版)は、USCでオールアメリカンに選ばれたことがあり、カロライナ・パンサーズ等に所属していた[17]

関連項目

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “2008 Prospect Ranking”. rivals.com (2008年1月17日). 2013年1月2日閲覧。
  2. ^ “Profile”. USC. 2013年1月2日閲覧。
  3. ^ “Matt Kalil to enter 2012 draft”. ESPN (2011年12月16日). 2013年1月2日閲覧。
  4. ^ “USC football: Matt Kalil wins Pac-12's Morris Trophy”. ロサンゼルス・タイムズ (2011年12月12日). 2013年1月2日閲覧。
  5. ^ Pete Prisco (2011年5月1日). “Flash forward: Top 32 picks for the 2012 NFL Draft”. CBSスポーツ. 2013年1月2日閲覧。
  6. ^ Tony Pauline (2011年5月3日). “Stanford's Luck headlines early look at top 2012 draft prospects”. スポーツ・イラストレイテッド. 2013年1月2日閲覧。
  7. ^ “名門USCの系譜を継ぐ ビッグラインマン”. NFL JAPAN. 2013年1月2日閲覧。
  8. ^ 生沢浩 (2012年5月9日). “OL一家出身カリルはバイキングスを救えるか【後編】”. NFL JAPAN. 2013年1月2日閲覧。
  9. ^ “注目Tカリル、コンバインで期待どおりの高評価”. NFL JAPAN (2012年2月26日). 2013年1月2日閲覧。
  10. ^ Aaron Wilson (2012年4月12日). “NFL invites 26 players to attend the draft”. profootball.scout.com. 2013年1月2日閲覧。
  11. ^ Evan Silva (2012年4月26日). “Browns trade up to the No. 3 overall pick”. NBCスポーツ. 2013年1月2日閲覧。
  12. ^ “Minnesota Vikings sign Matt Kalil”. twincities.com (2012年7月26日). 2013年1月2日閲覧。
  13. ^ “バイキングス、ドラフト全体4位のLTカリルと契約合意”. NFL JAPAN (2012年7月27日). 2013年1月2日閲覧。
  14. ^ “Peterson steps back in, Vikings beat Jaguars 26-23”. スポーツ・イラストレイテッド (2012年9月9日). 2013年1月2日閲覧。
  15. ^ “Adrian Peterson just misses record”. ESPN (2012年12月31日). 2013年1月2日閲覧。
  16. ^ “Kalil Selected To His First Pro Bowl”. vikings.com (2013年1月25日). 2013年3月21日閲覧。
  17. ^ Michael Lev (2010年9月29日). “USC's Kalil takes it one kick-step at a time”. ORANGE COUNTY REGISTER. 2013年1月2日閲覧。

外部リンク

  • 通算成績と情報 NFL.com, or ESPN, or Pro-Football-Reference (英語)
  • Minnesota Vikings Player Bio (英語)
  • マット・カリル (@mattkalil) - X(旧Twitter)
先代
クリスチャン・ポンダー
ミネソタ・バイキングス
ドラフト1巡指名
2012年
マット・カリル
ハリソン・スミス
次代
シャリフ・フロイド
ゼイビア・ローズ
コーダレル・パターソン
  1. アンドリュー・ラック
  2. ロバート・グリフィン3世
  3. トレント・リチャードソン
  4. マット・カリル
  5. ジャスティン・ブラックモン
  6. モリス・クレイボーン
  7. マーク・バロン
  8. ライアン・タネヒル
  9. ルーク・キークリー
  10. ステファン・ギルモア
  11. ドンタリ・ポー
  12. フレッチャー・コックス
  13. マイケル・フロイド
  14. マイケル・ブロッカーズ
  15. ブルース・アービン
  16. クイントン・コプルズ
  17. ドレ・カークパトリック
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  19. シェイ・マクレリン
  20. ケンドール・ライト
  21. チャンドラー・ジョーンズ
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  26. ウィットニー・マーセラス
  27. ケビン・ザイトラー
  28. ニック・ペリー
  29. ハリソン・スミス
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  31. ダグ・マーティン
  32. デビッド・ウィルソン
 
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