ハワーズ・エンド (映画)

ハワーズ・エンド
Howards End
監督 ジェームズ・アイヴォリー
脚本 ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
原作 E・M・フォースター
ハワーズ・エンド
製作 イスマイル・マーチャント
製作総指揮 ポール・ブラッドリー
出演者 アンソニー・ホプキンス
ヴァネッサ・レッドグレーヴ
ヘレナ・ボナム=カーター
エマ・トンプソン
ジェームズ・ウィルビー
サミュエル・ウェスト
ジェマ・レッドグレイヴ
プルネラ・スケイルズ(英語版)
音楽 リチャード・ロビンズ(英語版)
撮影 トニー・ピアース=ロバーツ
編集 アンドリュー・マーカス
製作会社 マーチャント・アイヴォリー・プロダクションズ(英語版)
住友商事
IMAGICA
Cinema Ten
JBS Japan Satellite Broadcasting
Ide Productions
Film Four International(英語版)
配給 アメリカ合衆国の旗 ソニー・ピクチャーズ クラシックス
イギリスの旗 Mayfair Entertainment
日本の旗 ヘラルド・エース/日本ヘラルド映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1992年2月27日ニューヨーク
アメリカ合衆国の旗 1992年3月13日(限定)
イギリスの旗 1992年4月28日ロンドン
イギリスの旗 1992年5月1日
日本の旗 1992年7月11日
上映時間 143分
製作国 イギリスの旗 イギリス
日本の旗 日本
言語 英語
ドイツ語
製作費 $8,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $26,316,548[2]
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ハワーズ・エンド』(Howards End)は1992年イギリス日本のドラマ映画。 監督はジェームズ・アイヴォリー、出演はアンソニー・ホプキンスヴァネッサ・レッドグレーヴなど。 原作はE・M・フォースター1910年同名小説。 アイヴォリー監督にとっては『眺めのいい部屋』『モーリス』に続いて3度目となるフォースター文学を原作とした作品である[3]

第65回アカデミー賞において、作品賞をはじめとする最多9部門でノミネートされ、主演女優賞エマ・トンプソン)、脚色賞美術賞の3部門で受賞を果たしている。

日本では1992年7月11日に劇場初公開され、2019年9月13日から4Kデジタル・リマスター版リバイバル上映された[3][4]

ストーリー

20世紀初頭のイギリスを舞台に、知的中産階級で理想主義的なシュレーゲル家と現実的な実業家のウィルコックス家の2家族がウィルコックス家の別荘「ハワーズ・エンド」をめぐって繰り広げる運命的な人間模様を描いている[3][5]

キャスト

※括弧内は日本語吹替

シュレーゲル家
ウィルコックス家
バスト家
その他

作品の評価

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「E・M・フォースターのイギリスの階級闘争の物語を見事に脚色し、全体的に卓越した演技を見せている『ハワーズ・エンド』は、マーチャント=アイヴォリーの作品の中で最高の部類に入る。」であり、65件の評論のうち高評価は94%にあたる61件で、平均して10点満点中8.3点を得ている[6]Metacriticによれば、10件の評論のうち、高評価は9件、賛否混在は1件、低評価はなく、平均して100点満点中89点を得ている[7]

一方、allcinemaは「穏やかで進歩的な考えを持つ二人の女性の交流の描写は心に残るが、全体にお行儀が良すぎる。」としている[3]

受賞歴

映画祭・賞 部門 候補 結果
第65回アカデミー賞 作品賞 ノミネート
監督賞 ジェームズ・アイヴォリー
主演女優賞 エマ・トンプソン 受賞
助演女優賞 ヴァネッサ・レッドグレイヴ ノミネート
脚色賞 ルース・プラワー・ジャブヴァーラ 受賞
作曲賞 リチャード・ロビンズ(英語版) ノミネート
美術賞 イアン・ホイッティカー(英語版)(美術)
ルチアーナ・アリジ(英語版)(装置)
受賞
撮影賞 トニー・ピアース=ロバーツ ノミネート
衣裳デザイン賞 ジェニー・ビーヴァン
ジョン・ブライト(英語版)
第46回英国アカデミー賞(英語版) 作品賞 受賞
監督賞 ジェームズ・アイヴォリー ノミネート
主演女優賞 エマ・トンプソン 受賞
助演男優賞 サミュエル・ウェスト ノミネート
助演女優賞 ヘレナ・ボナム=カーター
脚色賞 ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
撮影賞 トニー・ピアース=ロバーツ
衣裳デザイン賞(英語版) ジェニー・ビーヴァン
編集賞 アンドリュー・マーカス
メイクアップ&ヘア賞(英語版) クリステイーン・ベヴァリッジ
プロダクションデザイン賞(英語版) ルチアーナ・アリジ
第50回ゴールデングローブ賞 作品賞 (ドラマ部門) ノミネート
監督賞 ジェームズ・アイヴォリー
主演女優賞 (ドラマ部門) エマ・トンプソン 受賞
脚本賞 ルース・プラワー・ジャブヴァーラ ノミネート
第45回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール ノミネート
45周年記念賞 受賞

出典

  1. ^ “Howards End (1992) - Financial Information” (英語). The Numbers. 2019年11月11日閲覧。
  2. ^ “Howards End” (英語). Box Office Mojo. 2019年11月11日閲覧。
  3. ^ a b c d “映画 ハワーズ・エンド (1992)”. allcinema. 2019年11月11日閲覧。
  4. ^ “ジェームズ・アイボリー「ハワーズ・エンド」4Kリマスター版9月13日公開”. 映画.com. (2019年6月26日). https://eiga.com/news/20190626/7/ 2019年11月11日閲覧。 
  5. ^ “ハワーズ・エンド - 作品情報・映画レビュー”. KINENOTE. 2019年11月11日閲覧。
  6. ^ “Howards End (1992)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年8月2日閲覧。
  7. ^ “Howards End Reviews” (英語). Metacritic. 2019年11月11日閲覧。

外部リンク

1960年代
  • 新婚生活 (1963)
  • The Delhi Way (1964)
  • インドのシェイクスピア (1965)
  • The Guru (1969)
1970年代
  • ボンベイ・トーキー (1970)
  • Adventures of a Brown Man in Search of Civilization (1972)
  • 野蛮人たち (1972)
  • プリンセスの自叙伝 (1975)
  • The Wild Party (1975)
  • ローズランド (1977)
  • マハラジャ・優雅なる苦悩 (1978)
  • The Five Forty-Eight (1978)
  • ヨーロピアンズ (1979)
1980年代
  • マンハッタンのジェイン・オースティン (1980)
  • カルテット (1981)
  • 熱砂の日 (1983)
  • ボストニアン (1984)
  • 眺めのいい部屋 (1986)
  • モーリス (1987)
  • ニューヨークの奴隷たち (1989)
1990年代
2000年代
短編・オムニバス参加
カテゴリ カテゴリ
総合作品賞
1947–1967
作品賞
1968–現在
1932-1940年
1941-1960年
  • 市民ケーン(1941)
  • 軍旗の下に(1942)
  • 牛泥棒(1943)
  • 孤独な心(1944)
  • The True Glory(1945)
  • ヘンリィ五世(1946)
  • 殺人狂時代(1947)
  • 戦火のかなた(1948)
  • 自転車泥棒(1949)
  • サンセット大通り(1950)
  • 陽のあたる場所(1951)
  • 静かなる男(1952)
  • ジュリアス・シーザー(1953)
  • 波止場(1954)
  • マーティ(1955)
  • 八十日間世界一周(1956)
  • 戦場にかける橋(1957)
  • 老人と海(1958)
  • 尼僧物語(1959)
  • 息子と恋人(1960)
1961-1980年
1981-2000年
2001-2020年
2021-現在