ターラント

ターラント
Taranto
ターラントの風景
Castello Aragonese - Taranto
行政
イタリアの旗 イタリア
プッリャ州の旗 プッリャ
県/大都市 ターラント
CAP(郵便番号) 74100
市外局番 099
ISTATコード 073027
識別コード L049
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
地震分類 zona 3 (sismicità bassa)
気候分類 zona C, 1071 GG
公式サイト リンク
人口
人口 196,702 [1](2019-01-01)
人口密度 904.4 人/km2
文化
住民の呼称 tarantini o tarentini
守護聖人 San Cataldo
祝祭日 5月10日
地理
座標 北緯40度28分0秒 東経17度14分0秒 / 北緯40.46667度 東経17.23333度 / 40.46667; 17.23333座標: 北緯40度28分0秒 東経17度14分0秒 / 北緯40.46667度 東経17.23333度 / 40.46667; 17.23333
標高 15 (0 - 280)[2] m
面積 217.50 [3] km2
ターラントの位置(イタリア内)
ターラント
ターラントの位置
ターラント県におけるコムーネの領域
ターラント県におけるコムーネの領域
イタリアの旗 ポータル イタリア
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ターラント: Taranto ( 音声ファイル))は、イタリア共和国プッリャ州南部にある都市で、その周辺地域を含む人口約20万人の基礎自治体コムーネ)。ターラント県県都である。

概要

南イタリア[4]ではナポリバーリに次いで3番目に大きな都市である。ターラントは重要な軍港と商業港を有し、製鉄所、石油精製工場、化学工場、造船所(軍艦)、食品加工工場等が存在する。また、ターラントは1940年にイギリス軍タラント空襲があったことでも有名である。

2023年-2024年シーズンをセリエCリーグで戦うプロサッカーチーム、ターラントFC1927が本拠地を置く。2023年9月、ホームにカルチョ・フォッジャ1920を迎えた試合で勝利した直後、相手チームのサポーターが発煙筒などで放火。スタジアムが炎上する事件が起きた[5]

名称

Taranto は標準イタリア語で [ˈtaːranto] と発音される。

地理

位置・広がり

ターラント県中部に位置するコムーネ。ターラント湾に面した港湾都市で、ブリンディジから西南西へ約62km、州都バーリから南南東へ約79km、コゼンツァから北東へ約155km、ナポリから東南東へ約255kmの距離にある[6]

コムーネは多数の飛び地を抱える。

ターラント県概略図

隣接コムーネ

コムーネ本体に隣接するコムーネは以下の通り。

飛び地により、以下のコムーネに隣接する。BRはブリンディジ県所属を示す。

歴史

ターラント(NASA)
ギリシア時代の遺跡

ターラントの歴史は古代ギリシアの植民地が置かれた紀元前8世紀まで遡る。スパルタからの植民者は、この町を神話の英雄ターレスにちなんでターレスと呼んだ。古代ギリシア時代には、都市は半島の位置にあり東はネクロポリスであった。現代の都市はそれらの上に拡張されている。

紀元前3世紀初頭、マグナ・グラエキアのギリシア人たちは、北方から勢力を拡大するローマ(共和政ローマ)と対立した。紀元前282年、ターラント湾を航行するローマ船団への攻撃を理由として、ローマはターレスに宣戦を布告した。これに対し、ターレスはエペイロスピュロス王に支援を要請。ピュロス王は大軍をイタリア半島に送り込み、ピュロス戦争紀元前280年 - 紀元前275年)が展開された。

紀元前272年、ターレスはローマによって占領された。ローマ人は、ローマからアッピア街道をこの町まで延ばし、この町をタレントゥムと呼んだ。

二つの湾があるため、ターラントは二つの海の都市とも呼ばれることがある。マーレ・グランデ(大きな海の意)の商業港は、イオニア海ターラント湾に面し、西にあるサンピエトロ島とサンパオロ島という2つの小島に守られた位置にある。反対側のマーレ・ピッコロ(小さな海の意)の港は古い都市により発展し、漁業が盛んである。マーレ・ピッコロにある軍港は戦略的に重要なため、19世紀の終わりに港に戦艦を入れるための運河が半島を横断して掘られて、古代ギリシア人の町は島になった。

本国では南北の経済格差が社会問題となっており、バノーニ計画を元に第二次世界大戦後、南部開発と経済発展を目的として臨海部に鉄鋼コンビナートが建設された。

現在のターラントは、中央の島の旧市街、東の新市街、西の工業地区の3つに大きく分かれている。

行政

分離集落

ターラントには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

  • Lido Azzurro, Lido Bruno, Talsano, San Vito, Lama, Buffoluto, Patrovaro, Salina Grande, Tamburi, Paolo VI, San Donato, Palumbo, Torretta Mare, Torre Blandamura (Litoranea), Sanarica

人物

著名な出身者

ゆかりの人物

  • ボエモン1世 - 第一回十字軍の指導者。ターラント公。

姉妹都市

ギャラリー

  • Castello Aragonese
    Castello Aragonese
  • Castello Aragonese
    Castello Aragonese
  • Giardini del Peripato
    Giardini del Peripato
  • Stazione Taranto
    Stazione Taranto

脚注

  1. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2019 by sex and marital status” (英語). 2019年9月16日閲覧。
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Taranto (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年4月27日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Taranto (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年4月27日閲覧。
  4. ^ ISTATの定義による。シチリアは含まない。
  5. ^ “イタリアの過激サポーター、敗戦後に相手スタジアムを放火 燃え上がる映像が話題に”. Qoly (2023年9月8日). 2023年9月9日閲覧。
  6. ^ “2点間の直線距離を測る”. 2014年6月8日閲覧。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ターラントに関連するメディアおよびカテゴリがあります。
  • Centro Culturale Filonide
  • Taranto Turismo
  • Hotel Palace
  • Taranto in cartolina
マッサフラ スタッテ モンテメーゾラグロッターリエ
北 モンテイアージ、サン・ジョルジョ・イオーニコ
西   ターラント   東
南
レポラーノ ファッジャーノプルサーノ
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