タイタニック素数

タイタニック素数(タイタニックそすう、Titanic prime)は、1980年代にサミュエル・イェーツが導入した用語であり、1000桁以上の素数を表す。そのような素数は、当時はほとんど知られていなかったが、近代のコンピュータにとってはささいな大きさである[1]

最初の30個のタイタニック素数は、以下の形式である。

p = 10 999 + n , {\displaystyle p=10^{999}+n,}

nは、7, 663, 2121, 2593, 3561, 4717, 5863, 9459, 11239, 14397, 17289, 18919, 19411, 21667, 25561, 26739, 27759, 28047, 28437, 28989, 35031, 41037, 41409, 41451, 43047, 43269, 43383, 50407, 51043, 52507 である[2]

n = 7を除き、これらの値は、素数定理の予測からそれほど外れていない。

最初に発見されたタイタニック素数は、1281桁のメルセンヌ素数である24253-1と、1332桁のメルセンヌ素数である24423-1である。この2つの数は、どちらも1961年11月3日にAlexander Hurwitzによって発見された。コンピュータは、24253-1の素数性を先に計算したが、Hurwitzは24423-1の計算結果の出力を先に見たため[3]、どちらが先に発見されたかは定義の問題である。

サミュエル・イェーツは、タイタニック素数の素数性を証明した者をタイタンと呼んでいる。

関連項目

出典

  1. ^ “mathworld”. 2013年8月26日閲覧。
  2. ^ オンライン整数列大辞典の数列 A074282
  3. ^ The Largest Known Prime by Year: A Brief History from the Prime Pages, at the University of Tennessee at Martin

外部リンク

  • Chris Caldwell, The Largest Known Primes at The Prime Pages.
  • Weisstein, Eric W. "Titanic Prime". mathworld.wolfram.com (英語).
数の例
表現法
表記
演算子
順序数階層
関連項目
  • 名前(英語版)
  • 歴史(英語版)
  • カテゴリ カテゴリ