キャラヴァン (バンド)

キャラヴァン
Caravan
1974年のラインナップ(左からPヘイスティングス、Gリチャードソン、Mウェッジウッド、Rコフラン、Dシンクレア)
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド
ケント州カンタベリー
ジャンル カンタベリー・ロック
プログレッシブ・ロック
サイケデリック・ロック
ジャズ・ロック
活動期間 1968年 - 1978年
1980年 - 1985年
1990年 - 1992年
1995年 - 現在
レーベル デッカ/デラム・レコード
ヴァーヴ・レコード
BTM
アリスタ・レコード
Kingdom Records
ポニーキャニオン
Castle
Eclectic Discs
Caravan Records
Madfish Music
公式サイト official UK website
official Continental website
メンバー パイ・ヘイスティングス (G/Vo)
ジェフリー・リチャードソン (Va/G/Fl)
ヤン・シェルハース (Key)
マーク・ウォーカー (Ds)
リー・ポメロイ (B)
旧メンバー リチャード・コフラン (Ds)
リチャード・シンクレア (B/Vo)
デイヴ・シンクレア (Key)
ダグ・ボイル (G)
ほか 別記参照

キャラヴァン[1]Caravan)は、イングランド出身のプログレッシブロック・バンド。

ワイルド・フラワーズ」を始祖とし、同じ枝分かれした「ソフト・マシーン」と共にカンタベリー・ミュージックの礎を築いたグループとして知られる。

来歴

1960年代カンタベリーで活動していたロックバンド「ワイルド・フラワーズ」を母体とする[2]。先に同バンドを脱退していたメンバーによる「ソフト・マシーン」結成に続いて[3]、残留した中心メンバーがワイルド・フラワーズ解散後の1968年にキャラヴァンを結成した。

当バンドは、ロックとジャズの融合を目指し、様々な手法による作品を世に送り出してきた。数多のプログレッシブ・ロック・バンドの中で、「キャメル」と並んで叙情派の音楽で人気を博した。セールス面では大きな成功を得ることはできなかったが、実力を兼ね備えたサウンドを武器に1970年代を中心に活躍した。

同年代後半からはニュー・ウェイヴのムーブメントが到来し、他のプログレ勢と同様にポップなサウンドにシフト・チェンジ。そして行き詰まっていったバンドは、1978年に解散する。

1980年になって再始動し、以降断続的に活動。これまで数多くのオリジナル・アルバムやライブ・アルバムを発表している。2002年に初来日。2005年にも来日公演を開催した。

2013年、結成メンバーのリチャード・コフラン (ドラム) が死去[4]。これにより在籍する創設メンバーは、パイ・ヘイスティングス (ギター、ボーカル) だけとなっている。

2019年、デビュー50周年を記念した日本公演を開催[5]

2021年、8年ぶりのオリジナルアルバムをリリースし[6]、翌2022年秋には新作に伴う来日ツアーを実施[7]

メンバー

※2022年9月時点

現ラインナップ

  • パイ・ヘイスティングス(G/Vo) 2011年
    パイ・ヘイスティングス(G/Vo) 2011年
  • ジェフリー・リチャードソン(Va/G/Fl) 2013年
    ジェフリー・リチャードソン(Va/G/Fl) 2013年
  • ヤン・シェルハース(Key) 2012年
    ヤン・シェルハース(Key) 2012年
  • マーク・ウォーカー(Dr) 2010年
    マーク・ウォーカー(Dr) 2010年
  • リー・ポメロイ(B) 2010年
    リー・ポメロイ(B) 2010年

旧メンバー

  • リチャード・コフラン (Richard Coughlan) – ドラムス (1968年–2013年) 2013年死去
  • リチャード・シンクレア (Richard Sinclair) – ベース、ボーカル (1968年–1972年、1981年–1985年、1990年–1992年)
  • デイヴ・シンクレア (Dave Sinclair) – キーボード (1968年–1971年、1973年–1975年、1980年–1985年、1990年–1992年、1995年–2002年)
  • スティーヴ・ミラー (Steve Miller) – キーボード (1971年–1972年)
  • デレック・オースティン (Derek Austin) – キーボード (1972年–1973年)
  • スチュアート・エヴァンス (Stuart Evans) – ベース (1972年–1973年)
  • ジョン・G・ペリー (John G. Perry) – ベース (1973年–1974年)
  • マイク・ウェッジウッド (Mike Wedgwood) – ベース (1974年–1976年)
  • デク・メセカー (Dek Messecar) – ベース (1976年–1978年、1980年–1981年)
  • ダグ・ボイル (Doug Boyle) – ギター (1996年–2007年)
  • サイモン・ベントール (Simon Bentall) – パーカッション (1996年–1997年)
  • ジミー・ヘイスティングス (Jimmy Hastings) – サクソフォーンフルート (1996年–1997年) ※パイ・ヘイスティングスの実兄
  • ジム・レヴァートン (Jim Leverton) – ベース (1995年– 2021年)

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『キャラヴァン・ファースト・アルバム』 - Caravan (1968年)
  • 『キャラバン登場』 - If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You (1970年)
  • 『グレイとピンクの地』 - In the Land of Grey and Pink (1971年)
  • 『ウォータールー・リリー』 - Waterloo Lily (1972年)
  • 『夜ごとに太る女のために』 - For Girls Who Grow Plump in the Night (1973年)
  • 『ロッキン・コンチェルト』 - Cunning Stunts (1975年)
  • 『聖ダンスタンス通りの盲犬』 - Blind Dog at St. Dunstans (1976年)
  • 『ベター・バイ・ファー』 - Better by Far (1977年)
  • 『ジ・アルバム』 - The Album (1980年)
  • 『バック・トゥ・フロント』 - Back to Front (1982年)
  • 『クール・ウォーター』 - Cool Water (1994年)
  • 『ヘイスティングスの戦い』 - The Battle of Hastings (1995年)
  • 『アンオウソライズド・ブレックファスト』 - The Unauthorized Breakfast Item (2003年)
  • Paradise Filter (2013年)
  • 『イッツ・ナン・オブ・ユア・ビジネス』 - It's None Of Your Business (2021年)

ライブ・アルバム

  • 『キャラヴァン&ニュー・シンフォニア』 - Caravan and the New Symphonia (1974年)
  • 『ライヴ・アット・ザ・フェアフィールド・ホールズ1974~ザ・ベスト・オブ・キャラヴァン・ライヴ』 - The Best Of Caravan "Live" (1980年)
  • BBC Radio 1 Live in Concert (1991年)
  • 『ライヴ1990』 - Live 1990 (1992年)
  • Live:Canterbury Comes to London (1997年)
  • 『ソングス・フォー・オブリヴィオン・フィッシャーメン』 - Songs for Oblivion Fishermen (1998年)
  • 『イーサー・ウェイ』 - Ether Way (1998年)
  • 『サプライズ・サプライズ(ライヴ1975)』 - Surprise Supplies (1999年)
  • 『グリーン・ボトルス・フォー・マージョリー』 - Green Bottles for Marjorie:The Lost BBC Sessions (2002年)
  • A Night's Tale (2003年)
  • Nowhere to Hide (2003年)
  • With Strings Attached (2003年)
  • The Show of Our Lives – Caravan at the BBC 1968–1975 (2007年)

コンピレーション・アルバム

  • 『オール・オーヴァー・ユー≪ベスト・ソングズ・オブ・キャラヴァン≫』 - All Over You (1996年)
  • All Over You...Too (1999年)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ キャラバン」の表記もある。
  2. ^ カンタベリー・シーンの源流ともいえる伝説的バンド、ザ・ワイルド・フラワーズ(The Wilde Flowers)の貴重音源集(2CD) - ストレンジ・デイズ
  3. ^ ソフト・マシーンの『Volume Two』はカンタベリー派の礎を築いたスリリングな名作 - okmusic UP's
  4. ^ キャラヴァンのオリジナル・ドラマー、リチャード・コフランが死去 - amass
  5. ^ “キャラヴァン 結成50周年記念特別日本公演が開催決定”. amass (2019年4月14日). 2019年6月16日閲覧。
  6. ^ “キャラヴァン 新スタジオ・アルバム『It's None Of Your Business』を10月発売”. amass (2021年8月19日). 2022年9月14日閲覧。
  7. ^ “キャラヴァンの来日公演決定”. amass (2022年4月28日). 2022年9月14日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 公式ウェブサイト UK website(英語)
  • 公式ウェブサイト continental website(英語)
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