カルロマン2世 (西フランク王)

カルロマン2世
Carloman II
西フランク国王
右がカルロマン2世、左はルイ3世
シャルル・ド・スチューベン (1788–1856)画
在位 879年 - 884年

出生 866年
死去 884年12月12日
レ=ザンドリ近郊
埋葬 サン=ドニ大聖堂
家名 カロリング家
王朝 カロリング朝
父親 ルイ2世
母親 アンスガルド・ド・ブルゴーニュ
宗教 ローマ・カトリック
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カルロマン2世フランス語: Carloman II 在位:866年 - 884年12月12日)は、西フランク王国カロリング朝)の国王(在位:879年 - 884年)。ルイ2世(吃音王)と最初の妃アンスガルドの息子。異母弟にシャルル3世がいる。

生涯

879年、父王ルイ2世の崩御をうけ、兄ルイ3世とともに即位した。何人かの貴族は単独の王を選ぶべきだと主張したが、結局ルイ3世とカルロマン2世がともに王に選出された。その正当性に疑問も投げかけられたものの2人の即位は承認され、彼らは880年3月にアミアンで父の遺領を分割した。カルロマン2世はブルゴーニュアキテーヌを相続した。

しかしプロヴァンス公ボソは2人に対する忠誠を拒否し、プロヴァンス王に選ばれた。880年の夏、ルイ3世とカルロマン2世はボソに対して兵を動かし、ボソの領地の北部とマコンを奪った。さらに2人は8月から11月にかけて東フランク王カール3世(肥満王)とともにヴィエンヌを包囲したが、失敗した。882年の夏、オータン伯リシャールによる包囲の後ヴィエンヌを奪った。

同じく882年8月に兄のルイ3世が崩御したため、カルロマン2世は単独の王となった。しかし、王国はノルマン人の侵入などにより悲惨な状態だった。また、封建制の領主に対する嫌悪から彼の権力は極めて限定されたものだった。

カルロマン2世は884年12月12日に狩猟中の事故が原因で崩御した。王位は東フランク王であったカール3世がシャルル3世として継承した。

関連項目

先代
ルイ2世
西フランク国王
879年 - 884年
次代
カール
(肥満王)
フランス君主
カロリング朝
  • シャルル2世 843-877
  • ルイ2世 877-879
  • ルイ3世 879-882
  • カルロマン2世 879-884
  • シャルル肥満王 885-888
ロベール朝
  • ウード 888-898
カロリング朝
  • シャルル3世 898-922
ロベール朝
  • ロベール1世 922-923
ボゾン朝
  • ラウール 923-936
カロリング朝
  • ルイ4世 936-954
  • ロテール 954-986
  • ルイ5世 986-987
カペー朝
  • ユーグ1世 987–996
  • ロベール2世 996–1031
  • ユーグ2世(共同王) 1017-1025
  • アンリ1世 1031–1060
  • フィリップ1世 1060–1108
  • ルイ6世 1108–1137
  • フィリップ(共同王) 1129-1131
  • ルイ7世 1137–1180
  • フィリップ2世 1180–1223
  • ルイ8世 1223–1226
  • ルイ9世 1226–1270
  • フィリップ3世 1270–1285
  • フィリップ4世 1285–1314
  • ルイ10世 1314–1316
  • ジャン1世 1316
  • フィリップ5世 1316–1322
  • シャルル4世 1322–1328
ヴァロワ朝
  • フィリップ6世 1328–1350
  • ジャン2世 1350–1364
  • シャルル5世 1364–1380
  • シャルル6世 1380–1422
  • シャルル7世 1422–1461
  • ルイ11世 1461–1483
  • シャルル8世 1483–1498
ランカストル朝
  • アンリ2世(異説あり) 1422-1453
ヴァロワ=オルレアン朝
  • ルイ12世 1498–1515
ヴァロワ=アングレーム朝
  • フランソワ1世 1515–1547
  • アンリ2世 1547–1559
  • フランソワ2世 1559–1560
  • シャルル9世 1560–1574
  • アンリ3世 1574–1589
ブルボン朝
  • アンリ4世 1589–1610
  • シャルル10世(対立王) 1589–1590
  • ルイ13世 1610–1643
  • ルイ14世 1643–1715
  • ルイ15世 1715–1774
  • ルイ16世 1774–1792
  • ルイ17世(名目上) 1792–1795
ボナパルト朝第一帝政
ブルボン朝復古王政
  • ルイ18世 1814–1815
ボナパルト朝百日天下
  • ナポレオン1世(復位) 1815
  • ナポレオン2世(名目上) 1815
ブルボン朝復古王政
  • ルイ18世 1815–1824
  • シャルル10世 1824–1830
  • ルイ19世(異説あり) 1830
  • アンリ5世(異説あり) 1830
オルレアン朝七月王政
  • ルイ・フィリップ1世 1830–1848
ボナパルト朝第二帝政
中フランク王家

シャルル855-863 / ルイ863-870

西フランク王家

シャルル2世870-877 / ルイ2世877-879

ボゾン家

ボソ879-882

西フランク王家

カルロマン882-884

東フランク王家

シャルル3世884-887

ボゾン家

ルイ3世887-928 / ユーグ・ダルル928-933

933年、ブルグント王国に併合
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