カッスルフォード

曖昧さ回避 カッスルフォード」のその他の用法については「カッスルフォード (曖昧さ回避)」をご覧ください。
カッスルフォードCASTLEFORD
郵便番号WF10
市外局番01977
警察ウェスト・ヨークシャー
消防ウェスト・ヨークシャー
救急医療ヨークシャー
欧州議会ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバー
英国議会
  • Normanton, Pontefract and Castleford
場所一覧
イギリス
イングランド
ヨークシャー
北緯53度42分58秒 西経1度21分22秒 / 北緯53.716度 西経1.356度 / 53.716; -1.356座標: 北緯53度42分58秒 西経1度21分22秒 / 北緯53.716度 西経1.356度 / 53.716; -1.356

カッスルフォード(Castleford)は、イングランドウェスト・ヨークシャーメトロポリタン・バラ・オブ・ウェイクフィールドにあるタウンである。人口は2011年の人口調査で40,210人だった[1][2][3]キャッスルフォードまたはカースルフォドとも。歴史的(英語版)ウエスト・ライディング・オブ・ヨークシャー(英語版)に属し、タウン中心の北ではカルダー川(英語版)エアー川(英語版)エアー・カルダー水路(英語版)に合流する。

カッスルフォードはローマ人の入植地があった場所である。郊外のAiredale、Cutsyke、Ferry Fryston、Fryston Village、Glasshoughton、Half Acres、Hightown、Lock Lane、Townville、Wheldale、Whitwoodが歴史的カッスルフォード・バラ内にある。

カッスルフォードはプロラグビーリーグチームのカッスルフォード・タイガーズのホームである。

歴史

Wheldale炭鉱は1985年の閉山までタウンの炭鉱の1つであった。

カッスルフォードの歴史はローマ時代まで遡る。考古学的証拠は、現代のカッスルフォードがラゲンティウム(英語版)(「剣士の地」を意味すると考えられる)と呼ばれるローマ軍入植地の上に築かれていることを示している[4]。ローマ人の骨つぼが今日のカッスルフォードで発見されており、この説にさらなる証拠を与えている[5]。ローマの一里塚がBeancroft Roadで発掘された[6]

カッスルフォードにあるクイーンズパークはアングロ・サクソン人によって使われたラウンドハウス(英語版)の証拠となる。これは全入植地を見渡すことのできるため戦略的地域だった。この地域の歴史としては、オリバー・クロムウェルの軍勢がポンテフラクト城(英語版)を包囲した際のノッティングリー(英語版)フェリーブリッジ(英語版)の近くの野営地がある[7]

オール・セインツ教会

19世紀、町のそばに炭鉱が開かれたため、カッスルフォードは人口が1000人から14,000人に急成長した。しかしながら、これらの炭鉱は20世紀に閉鎖された。フェリーブリッジ発電所(英語版)ケリングリー炭鉱(英語版)もそれぞれ2015年と2016年に閉鎖され、かつてはカッスルフォードの住民を雇用していた[8][9]グラスホートン(英語版)にあるより新しい倉庫と流通センターがこの地域の多くの新たな仕事をもたらしている[10]

2017年2月、カッスルフォード水泳プールが閉鎖された。ポンテフラクト公園の近くでの水泳プールを含む新たな現代的レジャー施設の建設が提案されている。

経済

カールトン・ストリートはカッスルフォードの主要商店街である。

小売・デザイナーブランドのバーバリーはカッスルフォードに工場を持つ。この工場はリーズに新工場が建設された時に閉鎖される予定である[11]。Toffee CrispとAfter Eightsを40年間製造した[12]大規模なネスレの工場は2012年に閉鎖され、土地を住宅に使うために2014年に取り壊しが始まった[13]。カッスルフォードは以前はDunsford and Wesley Textiles社の本拠地であり、最盛期にはカッスルフォードの3つの工場があたが、現在は全て生産を終了している。

カッスルフォードには18世紀初頭から1961年まで陶器製造所があった。特筆すべきはDavid Dunderdaleのカッスルフォード・ポタリー(英語版)で、「カッスルフォード型」炻器にその名を残す[14]

統治

カッスルフォード市民会館

カッスルフォードは1894年地方自治法(英語版)の下で1894年に行政カウンティ(英語版)ウエスト・ライディング・オブ・ヨークシャー(英語版)に都市ディストリクト議会を持つ都市ディストリクト(英語版)として設置された。ホウィットウッド(Whitwood)とグラスホートンは1930年代にこのディストリクトに追加された。この都市ディストリクトは1955年に都市バラ(英語版)として法人化された。

1972年地方自治法(英語版)を受けて、この都市バラは1974年4月1日に廃止され、その後ウェスト・ヨークシャーイングランドの大都市バラシティ・オブ・ウェイクフィールドパリッシュが存在しない地域(英語版)となった。カッスルフォードは現在ウェイクフィールド議会(英語版)によって管理されている。3つの選挙区、Airedale and Ferry Fryston、Altofts and Whitwood、Castleford Central and Glasshoughtonがタウンをカバーする。

アメニティと娯楽

カッスルフォード、グラスホートンにあるXscape
カールトン・レーンズ・ショッピングセンター

タウンには多店舗ショッピングヴィレッジJunction 32とレジャー複合施設Xscape(英語版)がある(どちらもタウンの南のグラスホートン郊外)。Xscape内のSnozoneは(かつては)イギリス最大の本物の雪を使った屋内斜面がある。また、レストランのフランキー&ベニーズ(英語版)ナンドス(英語版)が出店している。またスクリーン数14の映画館Cineworldは、2018年に改装され、現在は4DXスクリーンとScreen Xを備える [15]。カッスルフォードには屋外および屋内市場、カールトン・ストリートの商店街、大型ショッピングセンター、スーパーマーケットのアズダモリソンズ、Aldi、Co-opがある。

カッスルフォード・フォーラム博物館の入口

2013年12月、図書館およ文化博物館のザ・フォーラムが新しい建物で開いた。図書館は元の場所が再開発されている間の2年間仮施設だった。

タウンの中心には、パブ、バー、社交クラブがあるが、これらの多くは近年衰退してきており[いつ?]、娯楽は複合施設Xscapeに集中してきている。2000年には3軒のナイトクラブがタウンの中心に1していたが、今日は残っていない[要出典]

メディア

ライディングズFM(英語版)は1999年に開局されたカッスルフォードのローカルラジオ局(周波数は106.8 FM)である。ライディングズFMはより広いウェイクフィールド地域に送信している。コミュニティーと緊密な関係を持ち、地元の慈善募金活動に活発に関与している。タウンにはfive town radioと呼ばれるインターネットコミュニティーラジオ局もある。地元の新聞ポンテフラクト・アンド・カッスルフォード・エクスプレス(英語版)は週刊である。

交通機関

カッスルフォードはM62モーターウェイ(英語版)からわずか0.93マイル (1.5 km)しか離れておらず、A656道を通じてJunction 32でつながっている。Junction 31から同じモーターウェイにつながる他のA道路もある[16]

エアー川とカルダー川はタウンのすぐ北西で合流し、エアー・カルダー水路にも供給している。工業的水路ではあるが、観光事業も行われている[17]

タウンにはハラム線(英語版)ポンテフラクト線(英語版)鉄道駅(英語版)がある。全ての列車は西から到着し、同じ方向に出発する[18]。列車はかつてはバートン・サーモンを経由してヨーク駅(英語版)へと東へ向かっていたが、貨客輸送は1970年に終了し、貨物輸送だけのために維持されている[19]。カッスルフォードはリーズ駅(英語版)への路線も持っていた[20]。2016年、6百万ポンドをかけた新しいバス停が駅の隣りに開かれ、バス停を利用する1日1万2千人の人々のための統合された交通拠点となった[21]

タウンのグラスホートン地区にはグラスホートン駅(英語版)がある。

教育

ウェイクフィールド・カレッジ、カッスルフォード・キャンパス

乳幼児と子供のための主な学校は、Wheldon Infant School、Castleford Park Junior、mawthorne Henry Moore、Townville Infant School、Airedale Juniors、Oyster Park Primary、Fairburn View Primary、Three Lane Ends Academy、Acton Pastures、Half Acresである。11歳から16歳の子供のための中等学校はCastleford Academy、Airedale Academyである。タウンではグラスホートンにあるウェイクフィールド・カレッジ(英語版)のカッスルフォード・キャンパスで継続および高等教育カレッジを受けることができる[22]

スポーツ

ラグビーリーグ

ウェルドン・ロード

カッスルフォードはラグビーリーグの町である。地元のチームであるカッスルフォード・タイガーズは1926年に設立され、1996年に導入された新たなスーパーリーグの12の創設クラブの1つである。「タイガーズ」という愛称とロゴは1922年に導入された。クラブはこれまでチャレンジカップで4回優勝し、スーパーリーグのリーグ・リーダーズ・シールド(レギュラーシーズン首位)を1度手にしている。クラブは1927年以来ウェルドン・ロードを拠点としてきた。カッスルフォードには下位リーグに参加しているその他の2つのラグビーリーグチーム、カッスルフォード・ロックレーン(英語版)(5部)とカッスルフォード・パンサーズ(Panthers)もある。

タウンのラグビーリーグはカッスルフォードRFC(英語版)によって元々代表されていた。このクラブはカッスルフォードRUFC(イングランドラグビーの分裂に参加せず、現存する)とは関係がなく、1926年に設立された現在のカッスルフォード・タイガーズの前身でもない。カッスルフォードRFCは1896–97から1905–06シーズンまで北部ユニオン(ラグビーフットボールリーグ)でプレーした[23]

オートバイ

1970年6月から1980年7月まで、カッスルフォードはカッスルフォード・ホウィットウッド・スタジアムを拠点とする自身のスピードウェイレーシングチーム、The Kingsを有した。サーキットは202ヤードで、チームはリーグに参入することはなかった。

サッカー

詳細は「グラスホートン・ウェルフェアAFC」および「カッスルフォード・タウンFC」を参照

グラスホートン・ウェルフェア(英語版)ノーザン・カウンティーズ・イースト・フットボールリーグ(英語版)(のディビジョン1、イングランド10部)でプレーしており、Fryston Colliery Welfareは1991年にグラウンドの格付け問題によって離れるまでこのリーグの一員だった。1920年代、カッスルフォード・タウン(英語版)ドンカスター・ローヴァーズチェスターフィールドスカンソープ・ユナイテッドハリファクス・タウンリーズ・ユナイテッド(1919–20シーズンのみ)、リンカーン・シティマンスフィールド・タウンと共にミッドランドリーグでプレーした。このリーグでは、シェフィールド・ウェンズデイバーンズリーノッティンガム・フォレストグリムズビー・タウンハル・シティのリザーブチームもプレーしていた。1920年、カッスルフォードはFAカップの2回戦に進出し、ブラッドフォード・パーク・アベニューに2対3で敗れた。カッスルフォードはウェルドン・ロードでプレーしていた。クラブが閉鎖された時、グラウンドはラグビーリーグチームに引き継がれた。

グレイハウンドレーシング

カッスルフォードには2つのグレイハウンドレース場があったが、どちらの現存していない。1つ目はホウィットウッドにあり、1939年から2011年までレースが開催されていた[24]。2つ目はリバー川の北岸、ロックレーンの東に位置していたカッスルフォード・スポーツ・スタジアムで、収容人数が1500人とわずかに大きかった[25]

ラグビーユニオン

  • Castleford Rugby Union Football Club

著名な人物

  • ヘンリー・ムーア - カッスルフォードで生まれ教育を受けた彫刻家[26]
  • ヴィヴ・ニコルソン(英語版) - カッスルフォード生まれ。1960年代初頭に夫がサッカー賭博に勝って大金(15万2千ポンド、2015年の価値で350万ポンド)を手にしたことで有名になった[27]
  • ピーター・ロビンスン - 推理作家
  • リチャード・ストーカー(英語版) - カッスルフォード生まれの作曲家、俳優

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ “City of Wakefield Ward population 2011”. Neighbourhood Statistics. Office for National Statistics. 2016年3月1日閲覧。
  2. ^ “Castleford Ferry Fryston (ward)”. Neighbourhood Statistics. Office for National Statistics. 2016年11月14日閲覧。
  3. ^ “Castleford Whitwood (ward)”. Neighbourhood Statistics. Office for National Statistics. 2016年11月14日閲覧。
  4. ^ “Roman Castleford” (PDF). Wakefield.gov.uk. p. 16. 2016年11月14日閲覧。
  5. ^ Historic England. “Castleford Roman Fort (54328)”. PastScape. 2016年11月14日閲覧。
  6. ^ “Roman Castleford” (PDF). Wakefield.gov.uk. p. 7. 2016年11月14日閲覧。
  7. ^ “Early History”. Knottingleyonline. 2016年11月14日閲覧。
  8. ^ “Last Kellingley coal miners will receive severance pay”. BBC News. (2015年12月10日). https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-york-north-yorkshire-35058681 2016年11月14日閲覧。 
  9. ^ “Ferrybridge C Power Station officially closes after 50 years”. BBC News. (2016年3月31日). https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-leeds-35927009 2016年11月14日閲覧。 
  10. ^ “'Anyone who expected quick and cheap regeneration was deluding themselves'”. The Yorkshire Post. (2010年3月15日). http://www.yorkshirepost.co.uk/news/analysis/anyone-who-expected-quick-and-cheap-regeneration-was-deluding-themselves-1-2567410 2016年11月14日閲覧。 
  11. ^ Cooper, Sam (2015年11月14日). “‘End of an era’ as Castleford Burberry factory to close”. Pontefract & Castleford Express. http://www.pontefractandcastlefordexpress.co.uk/news/end-of-an-era-as-castleford-burberry-factory-to-close-1-7552454 2016年11月14日閲覧。 
  12. ^ Treanor, Jill (2010年12月10日). “40 years and billions of mints later, Nestlé to close After Eight factory”. The Guardian. https://www.theguardian.com/politics/2010/dec/10/nestle-close-after-eight-factory 2016年11月14日閲覧。 
  13. ^ “1,000 new homes planned at former Hickson and Nestle sites”. Pontefract & Castleford Express. (2014年8月12日). http://www.pontefractandcastlefordexpress.co.uk/news/1-000-new-homes-planned-at-former-hickson-and-nestle-sites-1-6781688 2016年11月14日閲覧。 
  14. ^ “Castleford potteries”. Wakefield Council. 2019年10月2日閲覧。
  15. ^ “Centre Map”. xscapeyorkshire.co.uk. 2016年11月14日閲覧。
  16. ^ "105" (Map). York & Selby (C ed.). 1:50,000. Landranger. Ordnance Survey. 2014. ISBN 9780319262030
  17. ^ “Castleford Cut”. Waterside Mooring. 2016年11月14日閲覧。
  18. ^ Williams, Michael (2015). “8. In the company of ghosts in Britain's spookiest service”. The Trains Now Departed. London: Arrow Books. pp. 159–160. ISBN 9780099590583 
  19. ^ “Church Fenton”. Disused Stations. 2016年11月14日閲覧。
  20. ^ “Castleford to Garforth”. Lost railways of West Yorkshire. 2016年11月14日閲覧。
  21. ^ “Castleford Bus Station now open”. WYMetro (2016年2月). 2016年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月14日閲覧。
  22. ^ “Castleford Campus”. wakefield.ac.uk. 2016年11月14日閲覧。
  23. ^ Raymond Fletcher; David Howes (1995). Rothmans Rugby League Yearbook 1995–1996. London: Headline Book Publishing. p. 164. ISBN 0-7472-7817-2 
  24. ^ "Licenced Tracks". Greyhound Racing History. 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月1日閲覧
  25. ^ “Independent Tracks”. Greyhound Racing History. 2015年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月21日閲覧。
  26. ^ Catlow, Richard (2011年10月31日). “Vote for Yorkshire’s Greatest... Creative People”. http://www.yorkshirepost.co.uk/lifestyle/books/vote-for-yorkshire-s-greatest-creative-people-1-3904500 2016年11月14日閲覧。 
  27. ^ Davies, Caroline (2015年4月12日). “'Spend, spend, spend' football pools winner, Viv Nicholson, dies aged 79”. The Guardian. https://www.theguardian.com/uk-news/2015/apr/12/spend-spend-spend-football-pools-winner-viv-nicholson-dies-aged-79 2016年11月14日閲覧。 

参考文献

外部リンク

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  • Kevin McCloud and the Big Town Plan: a heroic failure?".
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