エドワード (エディンバラ公爵)

エドワード
Prince Edward
エディンバラ公爵
2015年2月25日、ベルファストにて撮影
在位 2023年3月10日 - 在位中
続柄 エリザベス2世第3王子

全名 Edward Antony Richard Louis
エドワード・アントニー・リチャード・ルイス
称号 エディンバラ公爵
ウェセックス伯爵
フォーファー伯爵
セヴァーン子爵
身位 Prince(王子)
敬称 His Royal Highness(殿下)
出生 (1964-03-10) 1964年3月10日(60歳)
イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランドロンドンバッキンガム宮殿
配偶者 ソフィー・リース=ジョーンズ
子女 ルイーズ
ジェームズ
家名 マウントバッテン=ウィンザー家
父親 エディンバラ公爵フィリップ
母親 エリザベス2世
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イギリス王室



  • グロスター公爵リチャード王子
    グロスター公爵夫人バージット
  • ケント公爵エドワード王子
    ケント公爵夫人キャサリン
  • アレクサンドラ王女
  • マイケル王子
    マイケル王子妃マリー=クリスティーヌ

エディンバラ公爵エドワード王子(Prince Edward, Duke of Edinburgh、洗礼名エドワード・アントニー・リチャード・ルイス(Edward Antony Richard Louis)、1964年3月10日 - )は、イギリス王族海軍軍人。イギリス女王エリザベス2世とエディンバラ公爵フィリップ夫妻の三男(第4子)。容貌は母親似と言われている。英国王位継承順位は姪であるユージェニー王女の第2子・アーネスト・ジョージ・ロニー・ブルックスバンクに次ぎ、2023年6月現在、第14位。

公式の称号および敬称は、“His Royal Highness Duke of Edinburgh,”(エディンバラ公爵殿下)。

兄はチャールズ3世、ヨーク公爵アンドルー。姉はプリンセス・ロイヤル・アン。

人物・来歴

ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジ卒業後、イギリス海兵隊の士官となるが、1987年に軍務が肌に合わず除隊。王族男子は軍でキャリアを積むのが慣例となっているイギリス王室では異例のこととなった。その後幼い頃からの演劇好きを生かし、舞台『オペラ座の怪人』、『キャッツ』の裏方で働く。のちテレビ番組編成会社を設立。

1999年、テレビ業界の経営者ソフィー・ヘレン・リース=ジョーンズ(1965年1月20日 - )と結婚、ウェセックス伯爵の爵位を与えられた。英国王室の王子が結婚して爵位を賜る際には公爵が慣例であり、伯爵は異例のことである。しかし国民からはウェセックス伯爵の称号が伝説上のものとして著名であったこと(11世紀のハロルド2世以来となる)などから、「女王陛下も粋なことをなさる」とこの叙爵は好意的に受け止められた。ただし父フィリップが帯びていた「エディンバラ公爵」を将来的に叙爵されることが予定されていた。

長女ルイーズ(2003年11月8日 - )と、長男ジェームズ(2007年12月17日 - )の1男1女がいる。なお、伯爵夫妻の意向により、母女王が「ウェセックス伯爵夫妻の子供は、王子・王女の身分と殿下の敬称を名乗らない」と宣言したため、ルイーズとジェームズは王女・王子を名乗っていない。

2006年、甥であるウィリアム王太子のパパラッチ対策として結ばれたマスコミと王室の紳士協定を破り、自社の番組でウィリアム王子の学生時代の映像を独占的に流したことで、王族としての特権を利用したとして非難されたことから、社長を引責辞任した。

2019年3月10日に、母エリザベス2世からスコットランドで使用する爵位として連合王国貴族フォーファー伯爵に叙爵された。

2023年3月10日、兄チャールズ3世はエドワード王子にエディンバラ公位を授与した[1][2]

系図

  • 赤枠の人物は、存命中。
  • 黒枠の人物は、故人。
  • 太枠の人物は、イギリス君主の子女。
ウィンザー朝の家系図
国王
ジョージ5世
王妃
メアリー
国王
エドワード8世[注釈 1]
国王
ジョージ6世
王妃
エリザベス
ハーウッド伯爵夫人
プリンセス・ロイヤル
メアリー王女
グロスター公爵
ヘンリー王子
グロスター公爵夫人
アリス妃
ケント公爵
ジョージ王子
ケント公爵夫人
マリナ妃
ジョン王子
エディンバラ公爵フィリップ王配女王
エリザベス2世
スノードン伯爵夫人
マーガレット王女
ウィリアム・オブ・グロスター王子グロスター公爵夫人
(バージット)
グロスター公爵
(リチャード)
ケント公爵
(エドワード)
ケント公爵夫人
(キャサリン)
アレクサンドラ王女マイケル・オブ・ケント王子マイケル王子妃
(マリー=クリスティーヌ)
王妃
(カミラ)
国王
(チャールズ3世)
ウェールズ公妃
ダイアナ
(離婚)
プリンセス・ロイヤル
(アン)
ヨーク公爵
(アンドリュー)
ヨーク公爵夫人
セーラ
(離婚)
エディンバラ公爵
(エドワード)
エディンバラ公爵夫人
(ソフィー)
プリンセス・オブ・ウェールズ
(キャサリン)
プリンス・オブ・ウェールズ
(ウィリアム)
サセックス公爵
(ヘンリー)
サセックス公爵夫人
(メーガン)
エドアルド・マペッリ・モッツィ夫人ベアトリス王女ジャック・ブルックスバンク夫人ユージェニー王女ルイーズ・マウントバッテン=ウィンザー令嬢ウェセックス伯爵
(ジェームズ・マウントバッテン=ウィンザー)
ジョージ・オブ・ウェールズ王子シャーロット・オブ・ウェールズ王女ルイ・オブ・ウェールズ王子アーチ―・オブ・サセックス王子リリベット・オブ・サセックス王女
注釈
  1. ^ 国王エドワード8世は1936年の退位後、ウィンザー公爵となった。


称号

エディンバラ公爵エドワードの紋章
  • 1964年3月10日 - 1999年6月19日
    エドワード王子殿下(His Royal Highness The Prince Edward)
  • 1999年6月19日 - 現在
    ウェセックス伯爵殿下(His Royal Highness The Earl of Wessex)
  • 2019年3月10日 - 現在
    フォーファー伯爵殿下(His Royal Highness The Earl of Forfar:スコットランドにおける呼称)
  • 2023年3月10日-現在
    エディンバラ公爵殿下(His Royal Highness The Duke of Edinburgh)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “King Charles grants Prince Edward Duke of Edinburgh”. BBC (2023年3月10日). 2012年3月10日閲覧。
  2. ^ “エドワード英王子が新たなエディンバラ公に 故フィリップ殿下が長く保持した爵位”. BBC (2023年3月11日). 2012年3月11日閲覧。

ウィキメディア・コモンズには、エドワード (エディンバラ公爵)に関するカテゴリがあります。

エドワード (エディンバラ公爵)

1964年3月10日 - 存命中

爵位・家督
先代
チャールズ3世
イギリスの旗 エディンバラ公爵
2023年 -
次代
受爵中
先代
アーチボルド・ダグラス
イギリスの旗 フォーファー伯爵
2019年 -
次代
受爵中
法定推定相続人:ジェームズ
先代
ハロルド・ゴドウィンソン
イギリスの旗 ウェセックス伯爵
1999年 -
次代
受爵中
法定推定相続人:ジェームズ
(称ウェセックス伯爵)
上位
アーネスト・ブルックスバンク(英語版)
イギリス王位継承順位
継承順位第13
他の英連邦王国の王位継承権も同様
下位
ジェームズ
ウェセックス伯爵
  • 第1位 ウェールズ公ウィリアム(法定推定相続人
  • 第2位 ジョージ・オブ・ウェールズ
  • 第3位 シャーロット・オブ・ウェールズ
  • 第4位 ルイ・オブ・ウェールズ
  • 第5位 サセックス公爵ヘンリー
  • 第6位 アーチ・オブ・サセックス
  • 第7位 リリベット・オブ・サセックス
  • 第8位 ヨーク公爵アンドルー
  • 第9位 ベアトリス・オブ・ヨーク
  • 第10位 シエナ・マペッリ・モッツィ
  • 第11位 ユージェニー・オブ・ヨーク
  • 第12位 オーガスト・ブルックスバンク
  • 第13位 アーネスト・ブルックスバンク
  • 第14位 エディンバラ公爵エドワード
  • 第15位 ウェッセクス伯爵ジェームズ
  • 第16位 ルイーズ・ウィンザー
  • 第17位 プリンセス・ロイヤル・アン
  • 第18位 ピーター・フィリップス
  • 第19位 サバンナ・フィリップス
  • 第20位 アイラ・フィリップス
  • 第21位 ザラ・ティンダル
  • 第22位 ミア・ティンダル
  • 第23位 レイナ・ティンダル
  • 第24位 ルーカス・ティンダル
  • 第25位 スノードン伯爵デイヴィッド
  • 第26位 リンリー子爵チャールズ
  • 第27位 マーガリタ・アームストロング=ジョーンズ
  • 第28位 サラ・チャット
  • 第29位 サミュエル・チャット
  • 第30位 アーサー・チャット
  • 第31位 グロスター公爵リチャード
  • 第32位 アルスター伯爵アレグザンダー
  • 第33位 カローデン男爵ザン
  • 第34位 コジマ・ウィンザー
  • 第35位 デイヴィナ・ルイス
  • 第36位 セナ・ルイス
  • 第37位 タネ・ルイス
  • 第38位 ローズ・ギルマン
  • 第39位 ライラ・ギルマン
  • 第40位 ルーファス・ギルマン
  • 第41位 ケント公爵エドワード
  • 第42位 セント・アンドルーズ伯爵ジョージ
  • 第43位 アメリア・ウィンザー
  • 第44位 アルバート・ウィンザー
  • 第45位 レオポルド・ウィンザー
  • 第46位 ルイ・ウィンザー
  • 第47位 ヘレン・テイラー(英語版)
  • 第48位 コロンブス・テイラー
  • 第49位 カシアス・テイラー
  • 第50位 エロイース・テイラー
  • 第51位 エステラ・テイラー
  • 第52位 マイケル・オブ・ケント
  • 第53位 フレデリック・ウィンザー(英語版)
  • 第54位 モード・ウィンザー
  • 第55位 イザベラ・ウィンザー
  • 第56位 ガブリエラ・キングストン(英語版)
  • 第57位 アレクサンドラ・オギルヴィ
  • 第58位 ジェームズ・オギルヴィ(英語版)
  • 第59位 アレクサンダー・オギルヴィ
  • 第60位 フローラ・ヴェスターバーグ
  • 第61位 マリナ・オギルヴィ
  • 第62位 クリスチャン・モワット
  • 第63位 ゼノウスカ・モワット
  • 第64位 ハーウッド伯爵デイヴィッド(英語版)
  • 第65位 ラッセルズ子爵アレグザンダー(英語版)
  • 第66位 アイヴィー・ラッセルズ
  • 第67位 エドワード・ラッセルズ
  • 第68位 セバスチャン・ラッセルズ
  • 第69位 ジェームズ・ラッセルズ(英語版)
  • 第70位 ローワン・ラッセルズ
  • 第71位 テワ・ラッセルズ
  • 第72位 フラン・ラッセルズ
  • 第73位 ソフィ・ラッセルズ
  • 第74位 ジェレミー・ラッセルズ(英語版)
  • 第75位 トーマス・ラッセルズ
  • 第76位 クレオ・ラッセルズ
  • 第77位 セレスト・ラッセルズ
  • 第78位 エレン・ラッセルズ
  • 第79位 ジャック・ヘーマンス
  • 第80位 ペニー・ヘーマンス
  • 第81位 エイミー・ラッセルズ
  • 第82位 マーロウ・バルトン
  • 第83位 タルーラ・ラッセルズ
  • 第84位 ヘンリー・ラッセルズ
  • 第85位 マクシミリアン・ラッセルズ
  • 第86位 ファイフ公爵デイヴィッド
  • 第87位 サウスエスク伯爵チャールズ
  • 第88位 ジョージ・カーネギー
  • 第89位 ヒュー・カーネギー
  • 第90位 アレクサンドラ・エザリントン
  • 第91位 アメリア・エザリントン
  • 第92位 ハーラル5世
  • 第93位 ホーコン王太子
  • 第94位 スヴェレ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=グリュックスブルク
  • 第95位 イングリッド・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=グリュックスブルク
  • 第96位 マッタ・ベレット
  • 第97位 モード・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第98位 レア・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第99位 エマ・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第100位 ハーコン・ローレンツェン(ノルウェー語版)
  • 第101位 ウーラウ・ローレンツェン
  • 第102位 クリスチアーヌ・ローレンツェン
  • 第103位 スフィーア・ローレンツェン
  • 第104位 インゲボリ・ローレンツェン
  • 第105位 ヴィクトリア・フィリョ
  • 第106位 フレデリック・ファルカン
  • 第107位 ラグンヒル・ロング
  • 第108位 アレクサンドラ・ロング
  • 第109位 エリザベス・ロング
  • 第110位 アストリッド・フェルネル
  • 第111位 アレクサンダー・フェルネル
  • 第112位 エドワード・フェルネル
  • 第113位 ステラ・フェルネル
  • 第114位 カール・フェルネル
  • 第115位 カトリーナ・フェルネル
  • 第116位 セバスチャン・フェルネル
  • 第117位 ベネリクト・フェルネル
  • 第118位 エリザベス・フェルネル
  • 第119位 バンジャミン・フェルネル=ベックマン
職権上の騎士
  • 国王チャールズ3世1958
  • プリンス・オブ・ウェールズ2008
臣民の騎士
  • 第5代アバコーン公爵1999
  • イング男爵2001
  • バトラー男爵(英語版)2003
  • モリス男爵(英語版)2003
  • サー・ジョン・メージャー2005
  • ルース男爵(英語版)2008
  • サー・トマス・ダン(英語版)2008
  • フィリップス男爵2011
  • ボイス男爵2011
  • スターラップ男爵2013
  • マニンガム=ブラー女男爵2014
  • キング男爵2014
  • 第5代シャトルワース男爵2016
  • サー・デイヴィッド・ ブリューワー(英語版)2016
  • レディ・メアリー・フェーガン(英語版)2018
  • 第3代ブルックバラ子爵2018
  • レディ・メアリー・ピーターズ2019
  • 第7代ソールズベリー侯爵2019
  • アモス女男爵(英語版)2022
  • サー・トニー・ブレア2022
  • 空席4席
王族の騎士
  • ケント公爵1985
  • プリンセス・ロイヤル1994
  • グロスター公爵1997
  • アレクサンドラ王女2003
  • ヨーク公爵2006
  • エディンバラ公爵2006
  • 王妃2022
外国君主の騎士
  • マルグレーテ2世(デンマーク女王)1979
  • カール16世グスタフ(スウェーデン国王)1983
  • フアン・カルロス1世(スペイン前国王)1988
  • ベアトリクス(オランダ前女王)1989
  • 明仁上皇(日本前天皇)1998
  • ハーラル5世(ノルウェー国王)2001
  • フェリペ6世(スペイン国王)2017
  • ウィレム=アレクサンダー(オランダ国王)2018
オフィサー
  • Prelate:ウィンチェスター主教ティム・デーキン(英語版)
  • Chancellor:第5代アバコーン公爵
  • Registrar:ウィンザー首席司祭デイヴィッド・コナー(英語版)
  • Garter Principal King of Armsトマス・ウッドコック
  • Secretary:パトリック・ディキンソン(英語版)
  • Black Rodサラ・クラーク(英語版)
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