アルペッジョ

曖昧さ回避 アルペジオ」はこの項目へ転送されています。Ark Performanceによる日本の漫画作品については「蒼き鋼のアルペジオ」を、小沢健二の楽曲については「アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)」をご覧ください。
アルペジオのサンプル
シンセサイザによる演奏。はじめフルート似の楽器とハープとがさまざまな和音をアルペジオで奏で、後半は弦楽器が加わる。

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アルペッジョあるいはアルペジオ (: Arpeggio) とは、和音を構成する音を一音ずつ低いものから(または、高いものから)順番に弾いていくことで、リズム感や深みを演出する演奏方法。日本においては順番に弾くことだけではなく、コードを押さえた状態で弦を一本ずつ弾く事全般を言う場合もある。「ハープ: arpa)を演奏する」という意味のイタリア語 "arpeggiare" を語源としている[1]。余韻の長い鍵盤楽器撥弦楽器などで効果を発揮し、管楽器ではほとんど使用されない[1]琵音(びおん)とも呼ばれる[2]

概要

アルペッジョは分散和音の一種であるが、発声が上昇もしくは下降の音高順に発音され(例:ドミソド)、ランダム発声や同音反復を含むパターン(例:ドソミソ)はこれに該当しない。ただし、「分散和音」と「アルペッジョ」は厳密に区別されることなく使用されることがある[1]

アルペッジョの指定は譜例の1段目の2小節目のような波線や、音符の上部にArpeggioと書くことで行われる。実際の演奏においては、譜例のように、初音を記譜位置に合わせ全和音の演鳴は遅らせる奏法と、初音を前倒して記譜位置に最終音(全和音)を鳴らす奏法の両者が認められている。

ローランド・ジュピター4、8、ヤマハエレクトーンなどには、コードの根音を押さえると、自動的にそのコードのアルペジオを演奏する「オートアルペジオ」という機能がある[3]

ギターにおけるアルペジオの奏法

左手で弦を押さえる場合には右手の親指・人差し指・中指・薬指の四本で弾く(右手で押さえる場合には左手)。それぞれの指に記号が付いている。親指はp、人差し指はi、中指はm、薬指はa。親指は6~4弦、人差し指が3弦、中指が2弦、薬指が1弦の場合が多い。弦を弾く方向は外側から内側、つまり6 - 4弦は下に、3 - 1弦は上になる。


ストローク奏法はピックなどで多数の弦を同時に鳴らすが、アルペッジョ(またはアルペジオ)は弦を一本一本指の爪で弾く。

脚注

  1. ^ a b c 『標準音楽辞典』音楽之友社、1966年
  2. ^ “琵音(びおん)とは - コトバンク”. 2017年10月19日閲覧。
  3. ^ 松武秀樹『たった1人のフルバンド YMOとシンセサイザーの秘密』勁文社、1981年、p216
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