【ら】

曖昧さ回避 2019年公開の日本映画「ラ (映画)」とは異なります。
KEPT
監督 水井真希
脚本 水井真希
出演者 加弥乃
小場賢
音楽 Blood-Stained Fellow
撮影 Shu G. 百瀬
編集 西村喜廣
水井真希
公開 日本の旗 2015年3月7日(渋谷アップリンク)
上映時間 70分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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』は、2014年公開の日本映画。監督は水井真希

解説

水井真希の初監督作品[1]。本作は、水井自身が第一の被害者になったという実際の連続拉致事件をベースとして映像化をした[2]

作品タイトル「ら」は、無理に連れて行く「拉」など複数の意味が込められている[3]。英題は引き留める、缶詰にするなどの意味合いを持つ「KEPT」[3]

主演のまゆか役は、何度かのオーディションを行った上でも決定はせずに難航。プロデューサーの西村がゲストで呼ばれたとあるイベントで、別のゲストで出席していた映画監督の金子修介と一緒にいた加弥乃を水井に写メで送ったところ、すんなりとまゆか役に抜擢された。この時、加弥乃は事務所に所属していないフリーの状態だった。 撮影は2013年9月25日にクランクイン、30日まで5日間に及ぶロケにてクランクアップ。 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014をはじめ、国内外10の映画祭で上映されたサスペンスファンタジー。 (ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の開催期間中スカパーにてTV放送が何度かされていた)

渋谷アップリンク、名古屋シネマスコーレ、大阪第七藝術劇場、シネマルナティックなどにて上映された。

監督の水井、プロデューサーの西村、主演の加弥乃は各劇場での上映期間中、精力的に舞台挨拶やゲストを交えたトークショウを開催。 しかし、本作の扱うところのメインテーマが社会的にも重く、上映後の空気も非常に重いことが多かったため、悪戦苦闘をしていた。ただし監督の水井は映画のテーマと似通った立場、状況にある女性のために懇切丁寧に質疑応答をしていた。

あらすじ

キャスト

スタッフ

  • エグゼクティブプロデューサー:松本創
  • プロデューサー・監督補・造形監督:西村喜廣
  • 協力プロデューサー: 英語字幕海外宣伝 マーク・ウォルコウ
  • 撮影:Shu G. 百瀬
  • 照明:太田博
  • 録音・効果音・整音:中川究矢
  • 特殊メイク:下畑和秀
  • 助監督:塩崎遵
  • 製作:船木光
  • VFXスーパーバイザー:鹿角剛
  • 音楽:Blood-Stained Fellow
  • テーマ曲:「Spirits Song」
  • 編集:西村喜廣、水井真希
  • 監督・脚本:水井真希

映画祭上映

  • ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014 オフシアターコンペティション入選 2014年2月27日~3月3日開催
  • ボストンアンダーグラウンド映画祭16th コンペティション入選 2014年3月26日~30日開催(アメリカ)
  • モーベースジャンル映画祭 海外長編コンペティション入選 2014年4月16日~24日開催(フランス)
  • ジャパンフィルムフェスティバルハムバーグ 2014年5月28日~6月1日開催(ドイツ)
  • ダラスアジア映画祭2014 2014年7月10日~17日開催(アメリカ)
  • ストレンジャーウィズマイフェイス映画祭2014 2014年8月21日~24日開催(オーストラリア)
  • ミネアポリスアンダーグラウンド映画祭2014 2014年10月1日~5日開催(アメリカ)
  • Feratum映画祭2014 2014年10月2日~5日開催(メキシコ)
  • カメラジャパンフェスティバル2014 2014年10月2日~12日開催(オランダ)
  • 第7回オホーツク網走フィルムフェスティバル 招待作品 2014年11月7日~9日開催

DVD

2016年12月2日アルバトロス・フィルムレーベルより発売。特典映像にメイキングと予告が収録されている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Cinemacafe.net, 2014.
  2. ^ CHIGU, Masaoki, TEAM SARUNet.
  3. ^ a b “ら «  アルバトロスフィルム”. アルバトロスフィルム. 2018年8月9日閲覧。

出典

  • Aldrich, Ryland (2014年2月19日). “Boston Underground's First Wave Includes THE CONGRESS, BLUE RUIN, More”. SCREENANARCHY. 2016年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • “FEATURE水井監督自身が被害者となった、連続少女暴行拉致事件を映画化”. FEATURE. SARUnet.com. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • cinemacafe.net (2014年12月4日). “元「AKB」加弥乃・主演、連続少女拉致事件を体験した水井真希の初監督作『ら』”. Cinemacafe.net. 2016年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • “撫で 揺らし 訴える 『ら』鑑賞記”. シネマな名古屋. CinemaColors (2015年4月19日). 2015年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • 遠藤一 (2015年3月17日). “「あなたは何も悪くない」、拉致・性被害体験を映画化した【ら】”. NEWS. alterna. 2015年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • 小川たまか (2015年4月7日). “「私が訴えなかったせいで犯人はのうのうと暮らしていた」水井真希監督が自らの性犯罪被害を映画化した理由”. Yahoo!. 2016年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • 千田有紀 (2016年3月30日). “女子中学生監禁事件、「なぜ逃げられなかったのか」という「理由」を問うことは暴力である”. Yahoo!. 2016年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • 姫野ケイ (2015年3月4日). “レイプは“いたずら”じゃない―自らの被害を映画にした女性監督が語る、罪の意識を持たない性犯罪者”. wotopi. 2016年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • デューイ松田 (2015年1月27日). “3/7公開・監督が体験した戦慄の暴行拉致事件を映画化!映画【ら】水井真希監督・加弥乃インタビュー”. Interview. CINEMA TOPICS ONLINE. 2015年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • 水井真希 (2015年3月9日). “『ら』水井真希監督インタビュー”. インタビュー&会見. MOVIE Collection. 2015年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • 水井真希 (2015年2月19日). “園子温監督の『自殺サークル』が変えた人生観【水井真希】「人間はいつでも死ねる」暴行事件の被害者となったメンヘラ少女を救った映画界”. サイゾーpremium. 2016年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • “【ら】KEPT”. Movie. CINEMA TOPICS ONLINE. 2015年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • “『ら KEPT』舞台挨拶”. 第七藝術劇場 (2015年5月16日). 2016年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • “【ら】 / KEPT”. ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015. 2015年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • “【ら】KEPT”. INTRODUCTION. 2015年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • “『ら』”. 詳細. UPLINK. 2015年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  • 水井真希 (16 February 2015). 映画【ら】監督水井真希コメント.

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • ら アルバトロスフィルム
  • 【ら】 (@mmizuira) - X(旧Twitter)
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